『女子高生社長、経営を学ぶ』を読んで
女子高生社長として、最近メディアへの露出が増えている椎木里佳さんが書いた本です。最近、テレビを見ることがないので、土井英司さんのメルマガで初めて知りました。
ただ、この本のAmazonの書評は酷い。とにかく酷い。
ですが、書評が酷い本というのは、2通りあります。
1つ目は、どうしようもない内容がない本です。2つ目は、レビューアーたちが著者の考え方についていけない本です。問題は、この本はどちらなのか?です。
書評を少し読んでみたら、2番目の感じがしましたので、迷わず購入しました。
読んでみて感じたことは、なかなかいい本だと。
炎上覚悟で書きますが、この本の書評で⭐️1つをつけた方は、今後の人生を真剣に考えたほうがいいと思います。おそらく高い確率で、使いパッシリの人生を送ることになるだろうから。冗談抜きにして上流での優雅な暮らしを期待するのは無理。5年後、再読することをお勧めします。
著者がどういう気づきを得て行ったのかを知って自分の人生に生かしていくことを真剣に考えるべきでしょう。
さて、この本を読んでほしいのは、以下の3名の方です。
①高校生で将来起業を目指している方
②社会人3年目以内の方
③中小企業の経営陣の方
この本は、椎木里佳さんの起業体験記と、お父さんの隆太さんによるコーチングの一端を書き下ろしてくれた本です。対談の形式をとっているので、整理されているとは言い難いのですが、貴重なアドバイスが沢山入っています。
では、印象に残ったところをあげましょう。
①著者の里佳さんのコンプレックスは大きかった。これが起業のきっかけ。
②里佳さん自身が、常にフィードバックを行う、つまりPDCAのサイクルを実施していた。
③お父さんの隆太さんは会社の資本政策で苦労した経験があり、そこを里佳さんに徹底的にアドバイスしています。
④今後、知の巨人となる人と、何も考えなくなる人の2極化が進む。
①著者の里佳さんのコンプレックスは大きかった。これが起業のきっかけ
幼い頃から、注目されなかったことがきっかけで、ビッグになりたい、目立ちたいと思っていたとのこと。これを起業の理由として批判する人がいますけど、起業の理由としては、これでもOKではないでしょうか?起業当初は、こうしたエネルギーを使う重要性を、経営コンサルタントの神田昌典さんが著書の「非常識な成功法則」で指摘しています。
②里佳さん自身が、常にフィードバックを行う、つまりPDCAのサイクルを実施していた。
ウェブで人気を得るためにはどうしたらいいか、苦労しながら、一つ一つアイデアを実行していく様子が語られています。具体的なノウハウの詳細は語られていませんが、話としては面白かったです。
③お父さんの隆太さんは会社の資本政策で苦労した経験があり、そこを里佳さんに徹底的にアドバイスしています。
お父さんの隆太さんも起業家です。起業家として始めたビジネスが失敗して、資金繰りに苦しんだ経験を語ってくれています。決して楽にお金持ちになったわけではなく、そこはひたすらブレイクするまでの努力があったことを教えてくれています。
特に、経営者となった場合、自分が持つべき株式の割合は慎重に考えないと、敵対買収された時、なすすべなく追い出されることを里佳さんに教えています。
そして、お父さんの隆太さんの会社DLEとQBハウスのビジネスとの共通点を教えてくれていて、そこが大企業からの挑戦をどう交わしていくかの参考になります。
④今後、知の巨人となる人と、何も考えなくなる人の2極化が進む。
何も考えない人、つまり人から情報を引き出すことしか考えない無礼な人が増えているとのこと。思いついたら、Googleで検索すればすぐ見つかる内容についても聞いてくる思慮のない人が集まるようになり困っているとのこと。
これは、有名税と言う感じがしますが…
Amazonの本の書評については、最近読む気がしません(米国サイトは参考にしています。)。変にバイアスを持たせるだけなものが多いので。実際にフォーカスするべきポイントが異なれば、得る価値も変わってくると思います。
嫌いだから貶める批評をするのではなく、本に付いての真の感想を書かれるようになるのには、日本のAmazonのサイトは、まだまだ時間がかかるような気がしています。
もう一歩深く理解するために、後2回読んでみます。
人から批判されるのは非常に辛いと思いますが、著者には、今後もドリームに向かって走り続けていただきたいと思います。
著者の椎木里佳さん、椎木隆太さん、ブックデザイン担当の小口翔平さん、三森健太さん、DTP・図版担当の桜井淳さん、ISSHIKIさん、写真担当の小川孝之さん、ヘアメイク担当の上原舞美さん、製作進行担当のダイヤモンド・グラフィック社の皆様、編集協力の佐藤智さん、編集担当の竹村俊介さん、ダイヤモンド社の皆様、起業に関して体験記を教えてくれる本を出版していただき、ありがとうございました。
『あなたの収入が必ず増える!!即断即決「脳」のつくり方』を読んで
認知脳科学者、カーネギーメロン大学博士の苫米地英人さんが書いた本です。
苫米地さんが書いた本は、「立ち読みしなさい!」をはじめ、何冊か読んでいます。
苫米地さんが書いている本は、「主に自分が考えようとせずに他者に依存するスタイルはやめなさい、止めるためにはこうすればいい」という内容が多いように思えます。
この本もそんな感じの本です。読みやすく、だいたい30分程度読み終えるように工夫されているように感じます。
この本は次の方に読んでほしいと思います。
①収入を上げたい方
②レストランでメニューを決められない方
③人生を変えたい方
この本では、まず即断即決できることが、いかに自分を豊かにしてくれるかを教えてくれます。即断即決すると、まず悩む時間が減るので、圧倒的に自由な時間が増えるとのこと。
では、なぜ、多くの人たちが、その即断即決するとができないのでしょうか?
この本では、その原因が個人が持っている知識の量だと語ります。知識が少ないと決断に苦しみます。では、知識を増やすためにはどうすればいいのかというと。
知識を得ていくための工夫が書かれていて、これは当たり前なのですが、納得しました。(インターネットを使うとか…)
即断即決できると、悩む時間が減り、圧倒的に自由な時間が増えますが、これを実現するためにやるべきことは、具体的には、IQを上げるべきだということをこの本は教えてくれます。
IQを上げるためには、3つの項目(グレインサイズ、クロックサイクル、知識量)の観点で改善する方法を提供してくれています。
読んで、印象に残ったのは、以下の項目です。
①即断即決は収入を上げます。
②即断即決を行うためには、IQを向上させなければならない。
③IQは常に状況に応じて変化するもの、最高の状態に持っていく工夫をすること。
④即断即決を行うためには、数日後の行動をイメージして計画すること。意図しないことが生じた場合、臨機応変に対応することが必要。
④については、即断即決できないのは、自分が何をしたいのか?明確にイメージできていないためだそうです。では、イメージするためにはどうすればいいかを教えてくれたのが、この言葉でした。
数日前から、当日の行動を明確にイメージしておくことで、レストランに入っても食べたいもので悩む時間をなくすことができるとのこと。
日本の会社の会議がいかに無駄かも語られていて、これは納得です。弊社も無駄な会議が多いので。
今後は私も数日前から明確にイメージを膨らませて、行動に移していきます。簡単に描かれている本ですが、非常に奥が深いなと感じました。
著者の苫米地英人さん、本文デザイン担当の浅海司さん、印刷・製本担当のみつわ印刷株式会社の皆様、カバーデザイン担当のまたねデザイン株式会社の皆様、株式会社ゴマブックスの皆様、人生を向上させる素敵な本を出版していただき、ありがとうございました。
『片付けたくなる部屋づくり2 暮らしを愛する整理収納コンサルタントの衣・食・住 65の習慣』を読んで
先日、紹介した整理収納コンサルタントの本多さおりさんの本の続編です。
この本は、iPhoneで読むのは辛いので、Macで読ませていただいています。
先日、紹介した「片付けたくなる部屋づくり」から変わったことというと、それから1年後、どうなったかを、つまり本多さんの近況を教えてくれる本でした。
整理収納コンサルタントとして、どう変えていったのか?楽しみに読ませてもらいました。
片付けたくなる部屋づくり 2 ~暮らしを愛する整理収納コンサルタントの衣・食・住65の習慣~ (美人開花シリーズ)
- 作者: 本多さおり
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2014/02/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は次の方に読んでほしいと思います。
①若い女性
②片付けられない男性
これは、前回と同様ですね。
まず、この本で最初に語られているのは、理想の暮らしをイメージするということ。これによって、理想の暮らしを実現するための(ここが動機付け)習慣を確立することができるようになっていくとのこと。片付け自体を目的にしないでとのこと。
そして、片付けは未来の自分への投資とのこと。この発想は自分にはなかったので、驚きました。
片付けの好循環ができた時に、片付ける環境、つまり整理収納は成功しているとのこと。
その意味では、私の部屋はまだ不完全だなと感じる次第です。
今回は、整理収納、家事、ワードロープ、モノ選び、旅の5つの視点から本多さんの習慣が紹介されています。この中の一部を触れると。
整理収納の基本原則が4つあり、その中で一番印象に残ったのが、「ラクでなければ続かない」でした。人によっては難しく考える人もいるかもしれませんが、確かにラクでないと続かない。当たり前のことですが、これは強く印象に残りました。
そして、「片付けたくなる部屋づくり」でも紹介しましたが、整理収納のためには、全部物を出して、整理するそうです。
そのあとで紹介されている項目に感心しながら、読ませていただきました。今回もとにかく、写真が多く掲載されているの非常に楽しい。
整理収納のテクニックもさることながら、物を家に入れる基準をハイレベルにすることも重要だと語られています。これは、さほど意識したことがなかったので、今後は気をつけます。
部屋の話は、あまり出てこないのですが、部屋の照明に白熱灯を用いているところが、強く印象に残りました。照明にはかなりこだわっていらっしゃるようですね。
整理収納の他にも、家事の話や旅の話など、こだわりが楽しく感じられる話が多く掲載されています。
物を家に入れる基準をハイレベルにするというのは、かなり強い印象を私に与えてくれました。自分の好きなものに囲まれる生活とは何なのか?を考える時に、基準の1つとして考えていきます。
著者の本多さおりさん、写真担当の中島千絵美さん、菱谷理恵さん、デザイン担当の後藤美奈子さん、本文担当の石川義明さん、文担当:矢島史さん、MAP担当のワタナベケンイチさん、校正担当の玄冬書林の皆様、編集担当の杉本透子さん、印刷担当の株式会社美松堂の皆様、DTP担当の株式会社オノ・エーワンの皆様、電子書籍制作担当の株式会社三脇美術の皆様、株式会社ワニブックスの皆様、整理収納の素晴らしさを教えてくれる素敵な本を出版していただき、ありがとうございました。
『片付けたくなる部屋づくりー古い2Kをすっきり心地よく住みこなす「片付けのプロ」の暮らしテクニック65』を読んで
整理収納コンサルタントの本多さおりさんが書いた本です。本多さんは、大学卒業後にOL、飲食業勤務を経て、整理収納コンサルタントになった方です。
もともと、この本を見つけたきっかけは、「部屋かつ」の別の本を読んでいたことがきっかけでした。(その本は、いずれ紹介します。)
Amazonで、こういう内容を書いてある本がないかなと思って探していて、辿り着いたのが、本多さんの本だったというわけです。
表紙の部屋の写真がきれいで、早速購入してみました。購入してみて、中を読んでみると、この本は女性向けだとわかりました。
片付けたくなる部屋づくり ~古い2Kをすっきり心地よく住みこなす「片付けのプロ」の暮らしテクニック65~ (美人開花シリーズ)
- 作者: 本多さおり
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2012/12/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- この商品を含むブログ (15件) を見る
この本は、次の方々に読んでほしいと思います。
①若い女性
②部屋を片付けられない男性
この本は、特に若い女性が読んで、その日のうちに部屋づくりの作業ができるように噛み砕いて描いてあります。
本を読んで、思ったのは、非常に心地の良い部屋の写真の多さでした。何枚あるのでしょうか?この多さにまずはびっくりです。
そして、著者の持っているコンセプトに沿った部屋の整理整頓がしっかりしていて、非常に心地よく読み通せます。
昨日、紹介した本田健さんの本にも書いてありましたが、部屋を綺麗にして、帰ってきたいと思う部屋にしておくことの重要性が書かれていました。
本多さんの部屋づくりは、まさにそれを現実化してくれるものだと思います。
この本では、本多さんの澄んでいる部屋の紹介で、最初はひどい汚れで、掃除するのが大変だったことが語れています。でも、この本の中で展開されていく部屋の紹介にはびっくりします。
ほんの一部の内容に触れると、収納に関して、とにかく片付ける習慣をつけるために収納を工夫することの大事さが取り上げられています。つまりに片付ける時、いかに楽に片付けができるか?そこを考えていくことが大事だそうです。
そして、収納するの際には、「人生がときめく片付けの魔法」の近藤麻理恵さんも語れていたことですが、品物を全部出して俯瞰してみることを提案してくれています。確かに、これで頭の中が整理できて、いい片付けができると思います。
そして部屋を彩る、器などをはじめとした品物がリストアップされていて、これも非常に助かります。
この本を一部も紹介できていませんが、非常に良かったので、続編の購入も決定です。楽しんで読みたいと思います。
まずは、書店で本多さんの本を手に取ってみてほしい。きっと、生活に潤いをあたえてくれるヒントを授けてくれると思います。
では、早速、朝少しの時間しかありませんが、部屋の片付けを行います。
著者の本多さおりさん、写真担当の中島千絵美さん、デザイン担当の後藤美奈子さん、本文DTP担当の石川義明さん、文担当:矢島史さん、校正担当の玄冬書林の皆様、編集担当の杉本透子さん、印刷担当の株式会社美松堂の皆様、DTP、電子書籍制作担当の株式会社三脇美術の皆様、株式会社ワニブックスの皆様、部屋づくりのコンセプトを変えてくれる素敵な本を出版していただき、ありがとうございました。
『ずっとうまくいく人の習慣』を読んで
作家であり、お金と人生に関してのセミナーを行っている本田健さんの本です。
本田健さんは、ベストセラー作家になっていらっしゃっていて、累計、なんと七百万部に到達しそうだとか。すごいですね。
そんな本田健さんの本です。最近は、以前紹介した「決めた未来しか実現しない」が有名ですね。この本に関する講演会も実施されていて、私も参加してきました。今回はその話ではなく、本田健さんが出版された、習慣に関する本の紹介です。
ずっとうまくいく人の習慣: 「チャンス」はいつも、意外なところにある (王様文庫)
- 作者: 本田健
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2015/05/29
- メディア: 文庫
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この本は、ズバリ、今の人生がうまくいっていないと感じている人に読んでほしいと思います。
本田健さんの語り口は非常に優しいので、気分良く読めるはずです。
この本では、人生に関してどういう習慣を作っていければ、幸せを感じることができるのかが、44項目の習慣を取り上げて説明してくれています。
この中で、あなたがピンときたものを実践してみたら、効果があると思います。
では、この本の中で、印象に残ったことを取り上げましょう。
1.「自分がやりたいこと」を優先させる
28.「自分でなくてもいい仕事」は一切しない
38.迷ったら、「やってみる」
41.「自宅をリゾート化」する
43.「ひとりの時間」を大切にする
1.「自分がやりたいこと」を優先させる
ワクワクしている時に、自分自身の最高の力が発揮させるという本田健さんの主張が展開されています。これは納得です。確かに楽しいことをやっている時には、どんどん、いろんなアイデアを思いついたりするので。
28.「自分でなくてもいい仕事」は一切しない
自分がやりたい、やるべき、やらなくてもいい仕事と3つの分類を行って、自分はやらなくてもいい仕事は一切しないことを主張されています。
確かに、自分でなくてもいい仕事をやっていくと、本来の作業時間では片付かないことが多くなり、残業が増えて…という悪循環になるので、これも納得ですね。
38.迷ったら、「やってみる」
失敗しても、命まで奪われるということは滅多にありません。その意味で失敗しない生き方を頑張りすぎるのは、いかがなものか?という本田健さんの主張はわかるのです。ただ、実践するのは難しい。
41.「自宅をリゾート化」する
自宅で楽しめる、リラックスできることの重要性を語ってくれています。確かに、これも重要ですね。
以前、「なぜ一流の人は自分の部屋にこだわるのか?」を紹介しましたが、本田健さんも自宅には徹底的にこだわっている様子が伺えます。
43.「ひとりの時間」を大切にする
一人の時間を大切にすることの重要性は、常に感じています。一人の生活の楽しさを知りすぎると、私のように独身になるので、あまりお勧めできないですが。
一人の時間を持つことは大事です。この時間があなたに大きな気づきを与えてくれることもあると思います。
この本の中で、違和感を感じる習慣はなく、やっていないから、やるようにしなきゃというのが感想ですね。
読んでいて、なるほどと思うことが多いと思います。
他にも、5.「ムダ遣い」の豊かさを味わう、11.「心に寄り添える人」になる など、深いなと感じる習慣が取り上げられていて、自分を見直す一時となりました。ありがたいです。
著者の本田健さん、編集協力の出水田美穂さん、制作担当の誠宏印刷株式会社の皆様、三笠書房の皆様、良い習慣に導いてくれる本を出版していただき、ありがとうございました。
最後に、「決めた未来しか実現しない」は、以前、このブログで紹介しています。興味のある方は読んでみてください。
『ぼんやり脳』を読んで
「ぼんやり脳」という不思議なタイトルの本に先週末に出会いました。これは精神科医の西多昌規さんが書いた本です。
紀伊國屋横浜店で出会い、気になって仕方がなかったので、手にとってみました。副題に「上手にボーッとできる人は仕事も人生もうまくいく」とあり、読んでみたくなったので、早速購入しました。
ぼんやり脳! 上手にボーっとできる人は仕事も人生もうまくいく
- 作者: 西多昌規
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2016/01/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
この本は、次の3名の方に読んでほしいと思います。
①イマイチいいアイデアが出ない人
②仕事で行き詰まりを感じている人
③人生を変えたい人
この本で語られているのは、ボーッとしている時を無駄な時と思わないように、ということ。つまり、そんな時、あなたは自覚していないかもしれないが、あなたの脳は、あなたのために必死になって働いてくれているということです。
その時の脳のエネルギー消費は通常思考をしている時の15倍だそうで、この話は私もにわかには信じられなかったのですが、そうなのだそうです。
その時に脳が何をしているかが、この本に書かれていて(例えば、情報の記憶や整理だったり)、無為に過ごしているわけではないことを教えてくれています。
そして、ぼんやりがあなたの人生を有意義にしてくれるために必要な時間であることを解説してくれています。
後半は、そのぼんやりで自分の人生をよくしていくためには、どうしたらいいか?を説明してくれていて非常に参考になりました。
以前、読んだ 「人生の悩みはお風呂で消える」とともに、時折読み直してみたいと思いました。
この本で印象に残ったのは、以下の3点です。
①「脳の片付け力」をアップさせるのは、ぼんやりとして過ごす時間。
②ぼんやりから来る「ひらめき」の期待度は20%と考える。
③ぼんやりとし、問題を少し離れてから考えると俯瞰して見える。
①「脳の片付け力」をアップさせるのは、ぼんやりとして過ごす時間
脳はマルチタスクには向いていないので、まずはシングルタスクを心がける重要性が語られています。とは言ってもマルチタスクをこなす必要があり、そんな時に試行錯誤しながら、ボーッとした時間を入れていけば、思考がまとまっていくとのこと。
②ぼんやりから来る「ひらめき」の期待度は20%と考える。
ぼんやりすることで思考がまとまることが説明されていますが、いつも「ひらめき」が出てくるわけではないことが説明されています。期待度は20%程度で行きましょうとのこと。
③ぼんやりとし、問題を少し離れて考えると俯瞰して見える。
問題で苦しんでいる時には、ぼんやりと考えてみることの重要性が語られています。ぼんやりすることで、全体を自然に俯瞰して見れる。それによって問題のキーポイントがつかめることが解説されています。
これを読んだ時に、「世界のエグゼクティブに学ぶストレスフリーな働き方」を読んだ時を思い出しました。確か、この本では行き詰まった時は立ち止まってみるといいなど、この本の考え方に近い思想を感じます。
ぼんやりするというと、普通ネガティブに受け止められがちですが、この本ではそうではなく重要な行為であることを教えてくれました。
とは、言ってもアクションをして、ふと振り返った時にボーッとするのがいいとのことなので、サボるとは等価な意味ではないとのことです。
著者の西多昌規さん、編集協力の高橋明さん、ブックデザイン担当の西垂水敦さん、門倉直美さん、イラスト担当の鈴木衣津子さん、印刷・製本担当の中央製版印刷株式会社の皆様、株式会社飛鳥新社の皆様、新しい考え方を提供してくれる本を出版していただき、ありがとうございました。
『超一流は、なぜ、食事にこだわるのか?』を読んで
イノベーション・クリエイターの千田琢哉さんの最新刊です。
1月に千田さんのウェブサイトを見た時に、この本の出版が予告されていました。
食事という観点で、どんな内容の本になるのか?気になっていましたので、出版されてすぐに購入しました。
この本は次の3名の方に読んでほしいと思います。
①今、辛いと感じているビジネスマンの方
②痩せたいと感じている方
③食生活を充実させたい方
この本は、ズバリ食生活を改善して、より良い人生にしていくための羅針盤となる本です。とはいうものの、具体的なレシピは、ノバク・ジョコビッチさんの著書のように記載されているわけではないのです。
では、どういう内容の本なのか?千田さんの本を読んでいる方ならわかると思いますが、こうしたらいいという行動に落とし込んだ内容になっています。
その行動とは何か?というと、つまりは、自分の体の声を注意深く聞いて、食べることだとのこと。
適切な食生活は人によって、異なるので、適切な食事を取るためには、個人の体の声に耳をすませて、聞いていくことが大事。
例えば、お腹が空いていない時に、昼食時間だからといって無理に食べないことなどが取り上げられています。
また、過度にダイエットを行うことの無意味さや、標準体重について疑問を呈することなど、今まで考え方では常識として思われていたことについて、疑ってみる必要があると書かれています。
医学は、二千年程度、だが大自然は数十億年という一言は、私の心の中に残りました。
カフェイン、カレー、サプリメントなどなど、話の内容は多岐にわたり、40項目が取り上げられています。
ピンときたものから実践していけばいいと思います。
私は、まず体の声を聞くということから実践していこうと思います。
著者の千田琢哉さん、ブックデザイン担当の土屋和泉さん、印刷・製本担当の中央精版印刷株式会社の皆様、総合法令出版株式会社の皆様、食生活の改善にアイデアを提供してくれる本を出版していただき、ありがとうございました。