『ブレイクスルー』を読んで
ベストセラー作家のジャネット・アットウッドさんが主導して、数々の著名人からの執筆をもとに作成された本です。主に成功者と言われる方々をリストアップしています。
ただし、日本での活動がない方もいるので、読んでみてわからない方もいるでしょう。そんなときには巻末の紹介を見てみましょう。著者たちがどんな方々なのかわかると思います。
- 作者: ジャネット・アットウッド,マーシー・シャイモフ,クリス・アットウッド,ジェフ・アフレック
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2014/04/13
- メディア: 単行本
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この本を読んで欲しい方は、やはり自分が今いる状況に納得できない方ですね。
こんなものではないと思っている方に読んで欲しいと思います。
この本は12編の短編でまとめられています。個性的なストーリーの数々に驚かされると思います。億万長者になった人たちが、こんなことで苦しんでいるのかなどが明かされていて興味深いのです。
億万長者となった方々にも、当然試練があったことを、この本は教えてくれます。その試練からのギフトをどう受け取るべきかは、この本でジャネットが書いてくれていますので、読んでみてほしいのです。
この12編の中で、一番印象に残ったのは、バーバラ・エディさんのエピソードです。
このエピソードの中で、紹介されるバーバラさんが体験した2回の交通事故。1回目は事故直後、通りがった救急車に救われるという奇跡のような話で始まります。
そして、2回目の事故で、わずか10センチしか離れていない自動車の座席に座っていた妹さんがなくなり、彼女はまたしても奇跡的に助かります。この強烈な体験から、彼女は、幸せを求めることを先送りしないと決断して、行動するようになったと語ります。
他にも参考になるエピソードがありましたが、このバーバラ・エディさんのエピソードが一番、強烈な印象があった。
幸せを先送りしない、自分の心の声を素直に聞くことの重要性に気づかされたのでした。
まだ、読んで理解したとは言えない本です。しばらく、読み返して、身につけていきたいと思います。
著者のジャネット・アットウッドさん、クリス・アットウッドさん、マーシー・シャイモフさん、ジェフ・アフレックさん、エレン・ロギンさん、スージー・ステッドマンさん、ジェーン・カヴァノーさん、シャノン・サウス博士、クリフ・トーマス医学博士、シャン・マクリーンさん、スコット・ワーナー博士、バーバラ・エディさん、翻訳者の鶴田豊和さん、装丁担当の重原隆さん、本文デザイン・図版担当の二神さやかさん、DTP担当の山口良二さん、校正担当の鷗来堂の皆様、翻訳担当の夏井幸子さん、藤島みさ子さん、中村安子さん、瀧下哉代さん、服部千佳子さん、遠藤康子さん、翻訳協力の株式会社トランジットの皆様、印刷・製本担当のシナノ印刷株式会社の皆様、フォレスト出版株式会社の皆様、心の声を知るための本を出版していただき、ありがとうございました。
『口ぐせだけですべてが変わる』を読んで
先日、ジョン・グレイさんのセミナーに参加してきました。そのときに、何名かの方と知り合いになりました。今回、紹介するのは、その時に出会った元山さんが書かれた「口ぐせだけですべてが変わる」という本の紹介です。
口ぐせだけですべてが変わる──人生を180度好転させる80のことば
- 作者: 元山和也
- 出版社/メーカー: 自由国民社
- 発売日: 2016/05/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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『羊と鋼の森』を読んで
今回、紹介するのは、初?の小説、宮下奈都さんが書いた『羊と鋼の森』である。本屋さん大賞にも選出されたそうなので、読まれた方あるいは記憶に残っている方も多いと思います。
この物語は外村という青年が一人の調律師と出会い、調律師の作業を見学するところからスタートする。この一連の作業を見学したことがきっかけとなり、外村は調律師を目指して勉強する。調律師の教育を修了した後、初めて出会った調律師、板鳥と同じ会社に入社する。
そして、最初は見習いから始まって、調律を依頼してくる人々と先輩社員たちとの付き合いを通して、調律師として成長していく。
その過程では、必ずしも調律師として成功するわけではなく、失敗したりして顧客を失うことも経験する。
洗練された調律師の板鳥と比較して、技量的に未熟さを感じながらも、外村は必死に調律を極めて行こうとする。
この本を読んで驚かされたのは、ピアノの調律という世界を、音無しで表現しようと試みていること。音がなくても、なんとなく伝わって来る。著者の表現力の高さを感じてしまう。
難しい表現を巧みに描いているのを読みながら、小説の世界の奥深さを感じることになった。
登場人物も魅力的な人間が多く、先輩の秋野、柳が、主人公の成長に力を貸していく過程は微笑ましく読むことができる。
そして、この小説を読む限り、著者は非常に念入りにピアノの調律の世界を取材していることがうかがえる。小説には取り込めていないが、数多くのエピソードを聞き込んで、そのエッセンスを本編に生かしているように感じる。
その意味では、賞を取るのも当然だなと感じた。
読み始めてから、ぐいぐい宮下ワールドに引き込まれ、読み進むことになった。激動を味わうことはなかったが、落ち着いて楽しみながら読むことができた。
かつて、ある作家さんの本を読んだ時、結末に納得できず、2週間ほど、悶々とした時期があり、それ以降小説を読むのを控えるようになってしまったことがあった。
この本は展開が非常に早く、しかも楽しみながら読めるのでおすすめである。
今後も、少し小説を読んでみようかな?最近、ビジネス本ばかり読んで偏食気味なのでと思わせる一冊でした。楽しかったです。
著者の宮下奈都さん、株式会社文藝春秋の皆様、洗練された楽しい小説を出版していただきありがとうございました。
『「振り回されない」ための60の方法』を読んで
ご無沙汰しています。最近、執筆家の千田琢哉さんの新刊が書店に置かれていると知り、早速購入しました。
これでもう千田さんが書かれた本は120冊になるのでしょうか?とにかく、こんな短期間で100冊以上執筆される千田さんにびっくりです。
今回の本は、自分が振り回されると感じていて、そこから抜け出したいと思う人のための本です。
ただ、今回の本の内容は、いつも千田さんとは異なり、なんとなく優しい感じがします。気のせいかなと思うのですが、いつも、すっぱりと断言するのではなく、落ち着いて説明していく雰囲気を感じます。
で、早速印象に残った項目ですが、次の4項目になります。
①まず、あなたが最初に失敗する。
②運を良くしたければ、自分より上手くいっている人の悪口を言わない。
③好きなだけ本を買えるお金があれば、ほかには何もいらない。
④お金持ちのこだわりは、ビビッ!ときたかどうか。
上記の項目が、この本の中で注目した項目です。この4つは納得です。
これら4つがどのように解説されているかは、この本を読んでのお楽しみです。千田さんの本を読み続けている人にとっては、ほぼ推測がつくと思います。
この4つの項目は、今後も自分の中で守り続けていきたいルールです。
著者の千田琢哉さん、ブックデザイン担当のツカダデザインの皆様、印刷・製本担当の株式会社廣済堂の皆様、株式会社廣済堂出版の皆様、人生を振り返る上で参考になる本を出版していただきありがとうございました。
『超・オフィス整理術 仕事ができる人はなぜデスクがきれいなのか』を読んで
かたづけ士の小松さんが書かれた本です。他の本でベストセラーになっていて、読まれた方も多いと思います。小松さんの本に初めて出会ったのは、近藤麻理恵さんの「人生がときめくかたづけの魔法」を読んだ頃だと思います。
以後、新刊が出るたびに購入して読みました。今回の紹介はオフィス整理術の本です。
超・オフィス整理術 仕事ができる人はなぜデスクがきれいなのか
- 作者: 小松易
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2010/06/24
- メディア: 単行本
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片付けができない人は仕事ができないというのは、本当の話だと思っています。
実際には長時間残業を行う人に多く見られるように感じています。なぜ、そうなるか?それは自分が担当するべき最も重要な仕事は何か?を考え、それを行う決断ができていないためです。
逆にそれができれば、時間にゆとりが生まれます。
そんなことを教えてくれる本でした。
この本では紹介される片付けは、近藤麻理恵さんの片付けとは若干異なり、一気に片付けることを推奨していません。どちらかというと、まず小さく片付けて、片付けたらどんなに気持ちよくなるかを心にインプットして、そこから片付けのモチベーションを上げていく。
そして、どんどん他の場所に展開していきます。
片付けの基本は、近藤麻理恵さんの場合は、ときめくかどうかで決めるでしたが、この本では、今使うかどうかです。この決め方には議論の余地があるかもしれませんが、この方法だと結論が出やすいのも事実です。
そして、実際に小松さんが担当された片付けのケーススタディが紹介されています。その中で、決断できない人ほど片付けができないという事実が明かされています。
この本の中では、まず一番効果が出やすいデスクの上から片付けを始めて、引き出しの中を片付けていくという手法を取っています。そして、引き出しの片付けも、日常どういう頻度で使用するかの視点を持って、使いやすく片付けやすくなるように整頓していきます。これがすごく参考になりました。
私の体験談を話すと、片付けに出会ってから、時間にゆとりができるようになりました。何が重要なのか?を考えられるようになったことが大きいと思います。
ただ、まだ整理できていない部分もあるので、この本を読みなして、片付けを続けていきたいと思います。
著者の小松易さん、カバーデザイン担当の渡邊民人さん、カバーイラスト担当の須山奈津希さん、本文デザイン担当の新沼寛子さん、小林麻美さん、印刷・製本担当の大日本印刷株式会社の皆様、株式会社マガジンハウスの皆様、人生をよりよくしてくれる本を出版していただきありがとうございました。
『「週4時間」だけ働く。』を読んで
久々に感想を書き込みたいと思ったので、投稿します。
今回紹介するのは、週4時間しか働かないと豪語しているティモシー・フェリスさんが書いた本です。
おもしそうな本だったので、ぜひKindle本で購入したかったが、残念ながら紙の本しかなかった。めげずに購入して読んでみた。
この本はとにかく、長いのです。全部で数百ページあります。
とにかく、読み通すのに尋常でない努力を必要とします。ですが、読んでみて学びは大きかったように思います。
この本の中身は、次のような内容で構成されています。
①定義(Definition)
②捨てる(Elimination)
③自動化(Automation)
④解放(Liberation)
この4項目からなっています。
簡単に説明すると、定義では自分がどんなライフスタイルにしたいのか?どうしてそのライフスタイルを目指すのか?を追求して、自分の気持ちを視覚化していく過程です。
次に捨てるとは、①の定義で明確になったスタイルに対して、邪魔なもの、不要なものを手放していくことです。
続いて自動化は、残された項目を自動化あるいは他人に委任できないかを考えて、他人に委ねていくことです。
解放は、前述した3つの項目がうまく行った時に生じる問題についての対応策をまとめています。自由を得るつもりが、自由になれなかった時、自分の存在に疑問を感じた時などに対しての回答が記されています。
著者の経験を紹介するとともに、体験者のケーススタディも豊富に掲載されていて、著者一人が特別に実現できたわけではなく、自分の中にある制限的な観念をいかに打ちくだくかが重要であることを教えてくれています。
ただし、非常に残念なことに、この翻訳本、原著は2009年に出版されたもの。実は、さらに2011年に改訂されています。そしてお役立ち情報も英語圏のものでかつ古いので、無条件に信じるのはかなり危険だと思います。
ただし、この本を読んで非常に良かったと思うのは、私自身収入を多く望んでいても、目指すライフスタイル、達成したい願望は何かということが明確にできていなかったことがわかったことでした。これは非常にありがたかった。
そして、気づいたのは、今の収入でも十分やっていけていること。今のライフを充実させるために、何が必要なのか?もっと真剣に考える必要があることを教えてくれた。
そこで、捨てるということを行うべきだという著者の主張に唸らされました。その通りですね。今までは断捨離にばかりフォーカスしていたので、こうした視点にも着目しながら、ライフスタイルの向上を図っていきたいと強く感じました。
著者のティモシー・フェリスさん、翻訳者の田中じゅんさん、装丁&本文デザインの加藤茂樹さん、翻訳構成の阿蘇品友里さん、翻訳協力のオフィス宮崎の平野郁子さん、吉田恵里子さん、印刷担当の太陽印刷工業株式会社の皆様、製本担当の東京美術紙工協業組合の皆様、株式会社青志社の皆様、人生をより良い方向に導いてくれる本を出版していただきありがとうございました。
『なぜ、一流の人は「集中力」が1日中続くのか?』を読んで
まず、一言お詫びを。2月中旬から社会人の大学の通信コースを受講する手続きで忙しかった(こちらをブログ更新よりも優先した)ため、ブログの更新が遅延してすいません。
今日から再び、再開します。
今回紹介するのは、ナグモクリニック総院長の南雲吉則さんが書いた本です。
南雲さんの本は以前も2冊ほど読んだことがあります。今回はどんな内容だろうかとワクワクしながら読みました。
なぜ、一流の人は「集中力」が1日中続くのか? カリスマ外科医が教える脳と心の使い方
- 作者: 南雲吉則
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/03/01
- メディア: 単行本
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この本は、ズバリ集中力がないと実感している方に読んでほしいと思います。
さて、この南雲さんのことを知ったのは、数年前に以前TVで出演されていたのを見かけたのがきっかけです。それで南雲さんの本を読んで、いろいろ学ばせてもらったのでした。
当時は納得していませんでしたが、1日1食という習慣を教えてもらったのも南雲さんの本からでした。
この本の内容は、文字どおり集中力を上げるための習慣が紹介されています。その内容の全てはここで触れることはできませんが、一部を紹介したいと思います。
その前に、この本で南雲さんのお父さんの話を知ることができました。
お父さんが偉大で、なんとかお父さんを越えようと決断して、勉学に励んでいく南雲少年が紹介されていて、おそらく、この父親を超えていきたいという気持ちが、目標を設定させて、そして最終的に集中力を生み出すきっかけになったのではないかと思います。
そこで、感じたのは、テクニックや習慣もさることながら、目標を持つことの重要性でした。お父さんを超えたいという気持ちがなかったのなら、南雲さんがここまで時の人になることもなかったかもしれません。
その意味では、間接的ですが、適切な目標、それも長期的なものを持つことの重要性を教えてくれています。
さて、この本で紹介されていることに移りましょう。
印象に残ったことは、以下の4つです。
①睡眠をしっかりとること
②残業しないこと
③昼食を取らないこと
④食品で使用されている脂に気をつけること
①睡眠をしっかりとること
睡眠をとることの重要性が語られています。最低睡眠時間についても触れられていますが、意外と短いのでびっくりしました。
②残業しないこと
もともと人間は、昼活動する動物だとのこと。よってそのことを無視して、夜活動する、つまり残業は体に悪影響を及ぼす活動だということが語られています。
③昼食を取らないこと
昼食をとる意味がないことを教えてくれます。これは千田拓哉さんの本でも紹介されていた話なので、すんなり耳に入ってきました。
もし、昼食をとるのなら、糖質主体の食事を避けて、本書で紹介されている食品をつまむことがいいそうです。これらの食品はコンビニでも買えますので。
④食品で使用されている脂に気をつけること
人工的に精製された脂は取らないこと。仮にとった場合、どんな作用が人間を襲うのかが紹介されています。特にサラダ油やマーガリンが脳の炎症を起こすという話は、他の本でも読んだことがあり、改めて注意する必要があると実感させられました。
他にもいろいろな視点から集中力を上げるテクニックや習慣が紹介されていて、読むのが非常に楽しかったです。
また、南雲さんの別の著書も読んでみようと思いました。
著者の南雲吉則さん、編集協力の宇山恵子さん、装丁・本文デザイン担当の菊池祐さん、撮影担当の高木昭仁さん、図版担当の株式会社ウエイドの渡辺信吾さん、株式会社KADOKAWAの皆様、集中力を上げる習慣を教えてくれる本を出版していただきありがとうございました。