『ビジョナリーカンパニー④ 自分の意思で偉大となる』を読んで
私自身が、今まで読んだビジネス書の中で、これは非常にいい本だと思った本が2冊あります。1つは、ルイス・ガースナー氏の『巨象も踊る』です。
- 作者: ルイス・V・ガースナー,山岡洋一,高遠裕子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2002/12/02
- メディア: 単行本
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もう1冊が、今回紹介するジム・コリンズ氏の『ビジョナリーカンパニー④ 自分の意思で偉大になる』という本です。
- 作者: ジム・コリンズ,モートン・ハンセン共著,牧野洋
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2012/09/20
- メディア: 単行本
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この本は、ビジョナリーカンパニーシリーズの4冊目になります。ビジョナリーカンパニーシリーズでは、偉大になった企業と偉大になれなかった企業との比較を行い、違いから偉大な企業が偉大になれた理由をあぶり出すという方式をとっています。
今回のスタイルも、ビジョナリーカンパニーから踏襲して同じ形式をとっています。全部書くとネタバレになってしまいますので、一部のみを書いておきます。
この本では、偉大となった企業を10X型企業と名付けています。10X型企業とそうでない企業の違いは何かとの解説で、冒険家のアムンゼンとスコットの例を出して、比較しています。この比較が分かりやすく、素晴らしかったです。
その例とは、南極大陸征服を目指した2人の部隊の成功と失敗のことです。アムンゼンが成功し、スコットが悲運の死を遂げた違いはいったい何だったのか?を鋭く迫ります。これは、現在の10X型企業とそうでない企業に対応していて、納得がいきました。
今回取り上げる10X型企業も比較対象企業も、前作のビジョナリーカンパニーと同様に、アメリカでは非常に有名な企業です。そのおかげでアメリカに人たちだけでなく日本人にも分かりやすい構成になっています。MicrosoftやAppleなどの有名な会社もデータとして出てきます。
他にも20マイル行進、銃撃に続いて大砲発射…など、解説されると、なるほどと思う事柄に興味深く学ばせてもらいました。
実は、この本、今回購入するのは2度目です。しかし、1度目読んだときの記憶は跡形もなく消えていました。購入して正解だったなと思っています。