『シンプルに考える』を読んで
C CHANNEL(元LINEのCEO)の森川さんの著書です。LINEといえば、みなさんご存知のあのLINEです。
この本は次の3名の方に読んでほしいと思います。
- LINEの森川さん時代の経営哲学を知りたい人
- 頭の中がぐちゃぐちゃになっている人
- 考えが硬直していると感じている人
LINEのCEOだった方の経営哲学とは一体どういうものだろうか?CEO退任後、あきらかにしてくれたのが、この本です。
森川さんは会社として重要なことは何かに対して、ヒット商品を開発しつづけることの重要性を指摘します。その上で、重要なのが社員だと、どういう社員が集まってくるかによって左右されるとも語ります。
森川さんが今までビジネス経験を元に40個の方針を説明してくれています。
個人的に気に入った方針を取り上げると、以下のとおりです
1.「熱」こそが成功の条件である。
2.ビジネスのシンプルは本質とは?
13.「何もない」から鍛えられる
14.「確信」がもてるまで考え抜く
19.優秀な人ほど「喧嘩」をしない
27.「ビジョン」はいらない
28.シンプルでなければ「戦略」ではない などなど。
どれも読んでみると納得のできる内容ばかりでした。最後の40個目の方針、ユーザは「答え」を教えてくれないは、深く感銘しました。そのとおりですね。
個人レベルでのユーザの好き嫌いはわかっても、それがヒットするか否かの判断には使用できない。
経営者となった場合、役に立つ方針が書いてありましたが、大企業の場合、取り入れるのは困難だと思います。現に、森川さんは以前の職場(日本テレビ、ソニー)では、なかなか評価されなかったという事実を考えると。
この本は、読者がどこからで読めるように、しかも1章あたり数ページ程度にまとめられていますので、とっかかりやすい本でした。いい本だと思います。