『自分の小さな「箱」から脱出する方法』を読んで
アービンジャー・インスティチュート著の本です。アービンジャー・インスティチュートは、組織内の人間関係の諸問題に関してコンサルを行い、組織の収益を高める活動をしています。
- 作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2006/10/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は次の3名の方に読んでほしいと思います。
- 人生がうまくいっていないと感じている人
- 人間関係で悩んでいる人
- 企業でリーダーを目指す人
組織の中で人間関係ほど重要なものはないでしょう。人間関係がしっかりしていれば、組織内での成果もあげやすいですし、長期間、その組織で働き続けることが可能になります。
この本では、この人間関係にフォーカスしています。人間関係は、自分と他人との関係ですが、この本では自分の他人に対する見方を変えていくことで、より良い人間関係の構築のヒントを教えてくれます。この本の物語を見ていきましょう。
主人の名前は、トム・コーラムです。トムが、バドに呼び出されるところから物語はスタートします。バドはトムに、「君には問題がある」と告げて、「箱」に入った状態とは何かを説明していきます。
この本でいう「箱」は、何か?私の解釈でいうと、自分を欺きつつ自分に都合よく考えている状態のことだと思っています。そこに他人への思いやりは感じられません。
バドはトムに「箱」に入ることによって生じた人間関係の亀裂に注視するように諭します。トムは、そこから徐々に自分がいかに他人を大切にできていなかったかを認識するようになります。
「箱」に入ってしまうと、自分の都合の良い考え方を他人に押し付けることになり、普通なら避けることができていた人間関係のトラブルを抱え込むようになると示唆されます。
トムは、それに気付き、徐々に考え方を改めていくという物語です。
誰しも「箱」の中に入っているというのが、この本の主張です。「箱」からの出方や「箱」の外にい続けるためにはどうしたらいいかなど、人間関係を良くしていくためには、どうしたらいいのか?教えてくれます。
個人的な感想を書くと、入社する前に読んでおけばよかった本だと思いました。
ただ、今、気がついても大きなメリットを得たとも感じています。これを知っているかいないかでは大違いだと思います。