nishiikatsumi’s diary

Long Live Reading Books

『服は口ほどにものを言う』を読んで

  SHIPS顧問の鈴木晴生さんが書いた本です。SHIPSは、アメリカ東海岸の空気を取り入れた「大人がおしゃれを楽しむ専門店」として、銀座に第一号店が1977年にオープンしました。以後、全国へと展開しているセレクトショップです。

男の着こなし最強メソッド 服は口ほどにものを言う

男の着こなし最強メソッド 服は口ほどにものを言う

 

 この本は次の3名の方に読んでほしいと思います。

  • なかなか上司に認められない方
  • 男は中身だと思っている方
  • 服選びのコンセプトがわかっていないと思う方

 この本は、著者のファッションへの哲学を書いた本です。今の社会において、対面した時にまず、人の目に入ってくるのは、目の前にいる人が着ている服です。

 服がどういうものかで、目の前にいる人の評価が変わるという話から、それをどうやって変えていくのか?つまりいい服装をするために、何を心がければいいのかを説明してくれています。

 セレクトショップの顧問されている方の話だけあって、安易なテクニック論ではなく、各個人に対してフィットする服を購入するためには、どうショップと向き合っていけばいいかなども語られています。

 

 で、私としては、本筋よりも所々で語られる話に引き寄せられてしまいました。

 気になったのは、以下の3つの話です。 

 ①服、靴を大事にしない人間は、自分を大事にしておらず、他人も大事にしない

 ②時計と筆記用具のこだわりを持つべき

 ③購入するスーツの最低金額を意識しておくこと

 

 ①服、靴を大事にしない人間は、自分を大事にしておらず、他人も大事にしない

 服、靴を大事にする人というのは、他人に対してどう見られるか?というのを意識しています。なぜなら、人は見かけで評価されることが多いからです。全体を俯瞰して見れないということでしょう。

 ②時計と筆記用具のこだわりを持つべき

 このこだわりを持てない人というのは、詰めが甘いとのこと。落ち着いたものを持つべきだと提案しています。

 ③購入するスーツの最低金額を意識しておくこと

 本文の中には、スーツを金額で決めてはいけないという話が出てきますが、これを上を見た場合の話で、品質を維持を考えた場合、ある程度のお金が必要であることを教えてくれています。いくら必要なのかは、この本を読んでみてください。

 

 この1ページ程度のブログでは、紹介できない内容の濃い本でした。

 この本は、服に関してこだわりを持つということの重要性を教えてくれます。本のデザインもとても良く、とにかく写真が多いので、本の値段として1300円(税別)は安いなというのが感想です。