『「夢をかなえる」自分になる』を読んで
紅茶のビジネスで成功したジーナ・ミュジカさんが書いた本です。彼女はアメリカで話題の女性起業家です。彼女のことは、本田健さんのDearKenというポッドキャストで紹介されていたので、気になってこの本を購入しました。
この本は、今苦しい生活をしているシングルマザーの方に読んでほしいと思います。きっと勇気がもらえると思います。
さて、この本の内容に移りましょう。この本の始めは、妊娠していたにもかかわらずパートナーと別れてしまった著者が、お金の問題に直面するところからストーリーが始まります。
生まれてきたお子さんは腎臓に疾患を抱えていた。この疾患を治療するには手術しかない。でも手術の費用がない。
お金の問題に苦しむ彼女は神様に問う。その時、神様は彼女に二つの言葉を返す。返された言葉を味わいながら、彼女は次の行動を取っていきます。その二つの言葉に従って。
こんな状況だと誰もがめげてしまうだろう。著者はそれに負けずにお茶のビジネスが自分のライフワークだと感じて挑戦していきます。その挑戦の過程を描いた本です。最後は驚きの結末になっています。
この本ではさらりと書いてあるので、そんなに大変ではなく、淡々とビジネスの展開をしていったように感じてしまうのですが、実際は大変だったのではないかと思います。
この本では、章ごとに読めるように比較的少ないページで章が構成されていて、仕事の合間等に読むのに向いていると思います。章の構成も最初に、著者のお茶の知識や飲み方等が1ページで紹介されていて、それから起業物語の内容の構成となっています。最初の1ページを読むだけでも、楽しいと思います。
最初、苦労していたビジネスが、どんどん大きくなっていく過程は、非常にリズミカルで楽しく感じられます。
印象に残ったことは、著者がお茶の品質を落として利益をあげたらという誘惑に対して、頑として拒否をしたことです。品質が少し落とすことは、普通の人は気が付きませんが、わかる人はすぐにわかるそうです。
それを知り、著者は品質を落とすことを拒否するのです。
スターバックスのシュルツさんの本でも、品質を落とすことへのアドバイスがあったのですが拒否したという話がありました。品質を落とすことを拒否して、顧客優先の姿勢を貫くことが、成功への道のように感じました。
生きていく上での苦労を散々してきた著者の書いた話は、示唆に富んでいて読み応えのあるものでした。生き方に関しては、得るものが大きかったように思います。
この紹介では、あまり本の内容には触れていませんが、自分の人生を変える上で必要な様々な方法を提案してくれています。シングルマザーの方は是非ご一読を。
著者のジーナ・ミュジカさん、翻訳者の釘宮律子さん、佐藤亜沙美さん、イラストのnaohigaさん、歩プロセスの皆様、大和書房の皆様、素敵な本を出版してくださってありがとうございました。
最後に、この本を紹介してくれた本田健さんに感謝を申し上げます。ありがとうございました。