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nishiikatsumi’s diary

Long Live Reading Books and Programming

『新版 考える技術・書く技術』を読んで

 マッキンゼーで初の女性コンサルタントとなったバーバラ・ミントさんの本です。もともと、この本は、バーバラさんが、プロの経営コンサルタントを対象として、報告書のまとめ方を解説した小冊子「ピラミッド・プリンシプル」が元になっています。

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

 

  この本は、以下の3名の方に読んでほしいと思います。

  • 文章がわかりにくいと言われる人
  • 頭が良くなりたいと思う人
  • コンサルタントになりたい人

 この本では、文字どおり、「考える技術・書く技術」を説明しています。

 そして、重要なのが、すべての文章構造をピラミッド形式にすることだと、この本は語ります。まず、主テーマが幹となり、そこから枝が伸びるように副テーマを形成して、さらに葉の部分が副テーマを説明する内容になるといった感じです。

 イメージでいうとこんな感じです。

 主テーマ ーー 副テーマ① ーー 説明文章①

      |        +ー 説明文章②

      +ー 副テーマ② ーー 説明文章③

  

 常に、このピラミッドをイメージして、文章を構造化していくことが、読み手に理解させるコツだとこの本は語ります。

 そして、印象に残ったことをまとめると、以下の通りです。

 ①状況ー複雑化ー疑問ー答えの流れで説明する。

 ②組織図のようにまとめる。

 

 ①状況ー複雑化ー疑問ー答えの流れで解説する。

  著者は、一連の構成をストーリー化するのが大事だと語ります。その上で、項目をリスト化したりする(本文中ではキーラインと書いてあります。)工夫を行っていくことの必要性を示しています。

 ②組織図のようにまとめる。

 これは、分かりやすい説明だなと思った部分です。文章構成を組織図のように見た場合、以下の視点でチェックできます。

  ●個々に見てダブりがないこと、確かに同じ部門複数あることはないという観点でチェックすること。

  ●全体として漏れがないこと、必要な部門が存在しないことはないという観点でチェックすること。

 これらをやっていけば、論理構成に抜けがある箇所の特定が容易にできて、論理がしっかりした文章構成になるということが語られていて、この点ではかなり参考になりました。

 

 全体として、各章の最初に、導入部と結論が明確に書いてあり、この章を読むかどうか?判断して読み進めることができるのが印象として残りました。

 多分、上記のようなことを読んでも、明確には理解できないと思いますので、気になる方は、実際に購入して読んでほしいと思います。

 私は、この本を読む際に重点的に読む必要があるのは、最初の4章程度で、あとは各自の判断で読めばいいのではないかと思います。重要なのは、ピラミッドの考え方を理解することです。

 これを読んだからといって、すぐに文章力が上がるとは思いませんが、ここに描かれている方針を文書作成の時に生かしていけば、文書が1万枚を超えた頃には、気がつかないうちに身についていると思います。

 

 著者のバーバラさん、監修を担当したグロービス・マネジメント・インスティテュートの皆様、翻訳者の山崎康司さん、ダイヤモンド社の皆様、素晴らしい本を出版していただきありがとうございました。