『アンソニー・ロビンズの運命を動かす』を読んで
本の表題には、世界NO.1カリスマコーチと描かれているアンソニー・ロビンズさんの本です。翻訳者の本田健さんによれば、人生を変えた重要な本を1冊あげなさいと言われれば、この本の原著をあげるとのことです。
この本は次の3名の方に読んでほしいと思います。
- 今の人生を変えたい人
- よくない習慣を断ち切りたい人
- 不安に襲われ、苦しんでいる人
この本は、アンソニー・ロビンズさんの「A WAKEN THE GIANT WITHIN」の本を翻訳したものです。
まず、本田健さんが書かれた最初の「訳者のことば」を読んでみましょう。そこから、この本の全体像がつかめてくると思います。本田健さんの紹介では、まずは決断ありきの話から、説明されています。読み応えのある言葉なので、読み飛ばさず読んでみてください。
さて、この本の内容に移りましょう。この本で印象に残ったのは、次の3つの項目です。
①決断することが人生を変えるということ
②良い質問が人生を向上させること
③想像力が人生を導いていくこと
①決断することが人生を変えるということ
この本の最初で語られていることです。自分の人生を変えたいのなら、本当に変えたいのなら、より良い方向にチェンジする決断をしなければならないとのこと。
この決断とは、数ある選択肢の中から1つを選び出して、実践していくことだそうです。複数選択というのは、パワーを分散させるために実現が遠のくとのこと。
1つの項目を選び出し、それにパワーを集中させること。これが重要だとこの本は語ります。
②良い質問が人生を向上させるということ
日頃から自分に対してどういう質問をしているかが人生の質を決めるとのこと。何かが起きても、それが教えてくれる良い側面は何かと、自分に問いただす姿勢が重要だそうです。
これはジョン・F・ディマティーニ博士のディマティーニメソッドと呼ばれる心の視点を変えて世界を見つめ直すという手法に近い教えのように感じました。
日々、自分に対して行なっている質問の質を上げるだけで、人生を大きく変えていくことが可能だということを偉人たちを例に紹介してくれています。
③想像力が人生を導くこと
不安に着目すると、創造性はしぼみ、人生の素晴らしい可能性が見えなくなってしまうことをここでは指摘しています。
そして諦めないことの重要性、つまり忍耐力の強さが鍵であると、この本は語ります。その例として、ピーター・グーバーが取り組んだ映画のエピソードが紹介されています。
このエピソードは、印象に残りました。
いろんな本の紹介するときに、出てくることですが、ここでも、実現したい項目他などを紙に書き出していくことを勧めています。
紙に書くことで、よりドリームや希望の実現に近づけるからだと思います。
ここで取り上げた内容は、この本のほんの一部です。実際にはもっと有益なことがたくさん書かれています。
この本を読んで、まずは、今まで心の中でのつぶやきを、良い質問に変えてみることを決断しました。そして、仕事、生活の質を上げていくためには、何を取り組めばいいのか?明らかにして、課題に取り組んでいきます。
著者のアンソニー・ロビンズさん、翻訳者の本田健さん、株式会社三笠書房の皆様、素敵な本を出版していただきありがとうございました。