『後悔せずにからっぽで死ね』を読んで
組織のアイデア創出を助けるコンサルティング会社「アクシデンタル・クリエイティブ」の創業者、CEOです。現在、コンサルティング、コーチングを精力的に行っているそうです。
とにかく衝撃のタイトルです。本の帯には、「ああすればよかった」、「本当はこうしたかった」がなくなる本と書かれています。
さて、この本は次の3名の方に読んでほしいと思います。
- これから就職活動を行う大学生
- 現在、入社3年以内の会社員
- 勤続10年以上の会社員
まず、この本で紹介される最初のエピソードに注目しよう。2011年2月のこと。キャンディ・チャンと言う女性が、自宅近くの廃屋をアート作品に変えたエピソードです。
廃屋が、黒板を設置されたアート作品になりました。その黒板には、「死ぬ前に、私は□□□□□□□したい」と言う行が記載されていた。そして書き込み用にチョークが用意されていた。
人々が、そこに書き込みを行った。何を書いたか?なぜキャンディさんが黒板を設置したかは本書を読んでいただくとして、このエピソードが私にとって一番印象に残りました。
そう、死ぬ前に何をしたいか?これを問うために何をやっていけばいいかを解説したのが、この本です。
この本で印象に残った章をあげてみると次のようになります。
第3章 凡庸へ落ちろ、と誘う声にあらがえ
第5章 いつでも好奇心を持つー「マンネリ化」に陥らない
第6章 安全圏から外へ踏み出せー「ぬるま湯志向」に陥らない
第7章 おのれを知るー「根拠のない自己認識」に陥らない
第12章 その先へ
特に印象に残っているのが、第5章、第6章、第12章です。
第5章に関しては、仕事のマンネリ化を防ぐためには常に好奇心を持って望むことの重要性を語っています。そのために持つべき視点についての説明がされていて、この部分については、この本のページを折り曲げることが多かったです。
プロトタイプを作ることや、自分に問い出すべき6つの問いの内容が参考になりました。
第6章に関しては、キャリアを作る過程で、現状維持するために「ノー」というのではなく、「イエス」と言ってチャレンジしていくことが、豊かな人生を作っていく重要な要素だと語ります。
第12章に関しては、下着メーカー、スパンクスの創業者サラ・ブレークリーの幼少期の父とのエピソードが印象的でした。そこで明らかになったのは失敗というのは、結果にフォーカスすべきではなく挑戦したということにフォーカスすべきだということ。これは非常に重要な教えだと思いました。
この本の内容は、もっと深いので、この1ページのブログでは記述できません。上記の方々には是非、購入して読んでほしいと思います。
著者のトッド・ヘンリーさん、翻訳者の上原裕美子さん、装丁を担当された萩原弦一郎さん、藤原尚子さん、株式会社サンマーク出版の皆様、人生の参考になる本を出版していただきありがとうございました。