『仕事は楽しいかね?』を読んで
1980年にマーケティング・リサーチ会社を起業して、全米でもトップレベルの会社に成長させ、毎週1000万人以上に愛読されるコラムを書く人気コラムニストになったデイル・ドーデンさんが書いた本です。
非常に有名になった本なので、すで既読の方も多いかも、未だにしっくりしない感じがありますが、今回なんとなく取り上げようと思いました。
この本は次の3名の方に読んでほしいと思います。
- 起業に失敗した人
- 失敗をネガティブにとらえている人
- 今、行き詰まりを感じている人
毎度、ブログを投稿する時に感じることですが、読書を血となり肉と化していくためには、読書をする本人の器ができているかどうかが非常に重要になってくるということ。
その意味では、なんとなくではありますが、難しい本を選んでしまったと思います。まだ、出会うべきではなかったかもしれない。非常にレベルの高い内容を教えてくれている本だと思います。
ですが、今、学べていることを投稿します。
では、本の内容に移りましょう。
5月のある日に主人公が飛行機でシカゴから帰路につこうとした際、ひどい雪のため、オヘア空港が閉鎖されてしまった。このため主人公がオヘア空港で一泊する羽目になります。その際に70歳くらいの老人に出会い、会話することになります。
その老人は経済界でも非常に有名なマックス・バルモアという人物でした。
主人公は、彼からビジネスの成功のために何をしていけばいいのか、というレッスンを受けることになります。
レッスンの内容は、突き詰めていくと、1つのことになります。
それはチャレンジすることが大事。失敗したとしてもチャレンジし続けていくことの重要性を語ります。
チャレンジと言われても、わからないと思うので、そこはこの本に描かれている、コカ・コーラやポスト・イットなどのエピソードを読んでみてほしいと思います。
ストーリー展開は非常に読みやすく、比較的短時間で読み終わることができると思います。語られている内容の密度が非常に濃いので、スルーしないように注意して読む必要があります。
アイデアを出して、チャレンジしていくこと。これを続けたとしても10個中9個は失敗に終わると語りながらも、成功するためにはそれを続けていくしかないことを語っています。
この本の中で、印象に残ったことですが、アイデアを閃く出来事があった時、それをあなた自身が受け取れるか?という質問がありました。
これに対する主人公の回答が結構印象に残りました。
これは、今の自分だと「ノー」でした。チャンスに気がつかないという事実がショックでした。
つくづく受け取りベタだなと思いました。
この本は、ある程度、器ができていないとたぶん理解できない。以前、購入した時に良さがわからなかった経緯があります。そして捨ててしまった。
読み直しても、5年後にまた読んでみたほうがいいかなという感じがしています。
著者のデイル・ドーデンさん、翻訳者の野津智子さん、きこ書房の皆様、人生の指南書となる本を出版していただきありがとうございました。