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nishiikatsumi’s diary

Long Live Reading Books and Programming

『ごてやん 私を支えた母の教え』を読んで

 京セラを立ち上げ、世界的な巨大な企業にした稲盛和夫さんの幼少時代、そして母の記憶を追いかけた本です。稲盛さん自身の経歴は、ご存知の方が多いので、省略しますが、KDDIの立ち上げ、日本航空の再建などに奔走されている姿を見ると、本当にタフな方だなと思います。

ごてやん: 私を支えた母の教え

ごてやん: 私を支えた母の教え

 

  この本は、稲盛さんがどう成長してきたかを知りたい方に読んでほしいと思います。

 

 1年ほど前だろうか?今はテレビを見ていないが、当時はNHKの番組をよく見ていた。たまたま早く帰宅できたので、「クローズアップ現代」というNHKの番組を見た。そのときに出てきたのが、稲盛和夫さんの本の話だった。

 以前、読むのをチャレンジしたときには、どうしても合わないなと感じたのだった。数ヶ月前に「生き方」、「働き方」を読んでようやくしっくりくる自分になった。時間の力というものをつくづく感じた瞬間でありました。

 この本は稲盛さんの幼少期、特に両親との関わりを注目して書かれた本ということなので、興味深く読みました。

 

 稲盛さん自身、母、キミさんの日頃の行動から、これはすごいなと感じることが多かったようです。例えば、毎日におやつにサツマイモをふかしてくれたことなど、母の愛に感動した話がいっぱい書かれています。

 常に、母と一緒にいたいと思っていたため、母と離れるとよく泣き叫んでいたという稲盛さんの話が紹介されています。

 ただ、それは嘘だと思います。この本に描かれている3時間泣きというのは、ちょっと信じられないです。だいたい20、30分も泣けば、大抵の子供は大人しくなるからです。

 ただ、もし本当なら、母と繋がりたいという気持ちが、のちのビジネス立ち上げの際にときに、人とつながっていくという力になって役に立ったのかもしれないと思いました。

 幼少期に接した父母の良さを学んで、それが稲盛さんのビジネスのベースになっていて、例えば、在庫を持たないという考えなど、非常に参考になりました。

 

 中学受験に失敗したり、結核に罹るなど、大変な経験を稲盛さん自身がしてきていて、その経験の中から、自身の人生哲学を徐々に作り上げていく様子がわかりやすく書かれています。こういう経験をしたいとは、思いませんが、これがあったからこそ、今の稲盛さんの懐の大きさができたのではないかと思います。

 この本の後半で、思うことが、何事もやり遂げるための原点だと稲盛さんは語ります。思いが世の中を作っている、だから思いを大事にすること。

 これに気がついている人が少ないと語ります。思っているだけではと考えがちですが、思いというものについて、時々、ノートに書き出してみようと思いました。

 

 この本の最後の部分で、中村天風さんの言葉が紹介されています。「自分の思いを実現したければ、どんなことがあっても…」といった内容の言葉で、正確にどんな言葉だったか知りたい方は、この本を手にとってみてください。

 この言葉は、日本航空再建の時にも社員に送った言葉だそうです。

 

 著者の稲盛和夫さん、装丁担当の文京図案室の皆様、編集担当の下山明子さん、株式会社小学館の皆様、人生の学びとなる本を出版していただきありがとうございました。