『世界のトップエリートが絶対妥協しない小さな習慣』を読んで
この本は、一児の母にして、ゴールドマン・サックス役員のキャロライン・L・アーノルドさんが書いた本です。この本の中で出てくるのが習慣の話です。誰も改善したいと思うのが、習慣というもの。いい習慣は素早く身に付けたいし、悪い習慣は即座にやめたいと思うもの。
ですが、この習慣は一度身についてしまうと、なかなか変えることができないものです。この習慣を変えていくためには、何をやっていけばいいのかを教えてくれる本です。
この本は次の3名の方に読んでほしいと思います。
- 片付けられない人
- 暴飲暴食をやめたい人
- いつも遅刻する人
いい習慣を身につけることができたら、どんなに幸せだろうか?
多くの人がそれを願い、実行に移そうとして年初に目標を立てるが、果たして、どのくらいの人が実現できただろうか?
この本では、いい習慣を身につけるためには、マイクロ目標を立てることが重要だと語ります。
では、マイクロ目標とは何でしょうか?
それは、簡単に言うと、以下のことなどを満たす(一部のみあげています)目標です。
①簡単にこなせる小さな目標
②すぐに実行しやすい目標
③実行後の結果がわかりやすい目標
などなど
これを1度に一つずつ設定していくことが重要だと、この本は語ります。
マイクロ目標を1つ、まず実現させて、次のマイクロ目標を設定していく。これが重要だと。
そして、マイクロ目標を立てるだけではなく、実現するために、やっておくべきライフスタイルの改善を提案しています。
この本では、第1部で前述したマイクロ目標とは何か、どうやってマイクロ目標を立てるのか?の説明を行っています。
第2部では、様々な生活シーンでどうやって取り入れていくべきか?著者と体験者の経験が語られています。これが結構参考になります。
ただ、私の印象では、第2部の経験談は、マイクロ目標というよりも、マイクロ目標を立てることで習慣の整理をやっているような感じがしました。
そこで、取り上げられているのは、睡眠、食生活、時間管理、金銭管理、人間関係など、生活を考えたら、どれも無視できないことです。
この本を読むまで、マイクロ目標という言葉は知りませんでした。ですが、いい習慣を身につけられた時には、(例えばテレビを見ないなど)こうしたことを自然にやっている自分がありました。しかも一度に一つずつです。
その意味では、習慣をどうやって改善していくべきか体系的に教えてくれた本です。
習慣を変えたい人には、オススメの本です。気になった方は手にとって、より良い習慣に変えていってください。
著者のキャロライン・L・アーノルドさん、翻訳者の白川司さん、装丁担当の鈴木成一デザイン堂の皆様、校正担当のメイさん、本文印刷担当の信毎書籍印刷の皆様、カバー印刷担当の歩プロセスの皆様、製本担当のナショナル製本の皆様、大和書房の皆様、生活改善に役立つ本を出版していただきありがとうございました。