『5つの選択』を読んで
フランクリン・コヴィー社から出版されたタイムマネジメントの本です。著者のコリー・コーガンさん、アダム・メリルさん、リーナ・アンネさん、3名ともにフランクリン・コヴィー社のスタッフです。
この本はベストセラーの「7つの習慣」シリーズの最新刊でかつ実践的なタイムマネジメントを教えてくれる本でもあります。
この本は次の3名の方に読んでほしいと思います。
- 何をやっていけばいいのか?悩み苦しむ中堅社員
- 新任のマネージャー
- 精神疾患に苦しんでいる方
この本は、表題こそ「5つの選択」となっていますが、実際は、タイムマネジメントの本です。「7つの習慣」で書かれた内容を実践することが、この本の目標だと感じました。
会社に入社して、仕事を始めて、仕事ができるようになってきた時、ある壁に誰もがぶつかります。
それは、いくら時間があっても足りないという現実です。
この現実に苦しむ人たちのエピソードが、この本の序盤で紹介されます。
この本では、この苦しみから解放されるためには何をなすべきかを教えてくれています。
それは、何だと思いますか?
それは、重要なことにフォーカスして仕事をするということです。緊急ではあっても重要でないことはさほど関わるべきではないことも書いてあります。
ただ、一般的に人はどうでもいい仕事、不要な仕事に時間を使い込む傾向があり、それが人々の生活の質を著しく低下させていると、この本は語ります。
これは、その通りだと感じました。では、重要な仕事をしていくためにどうしていくべきか?
この本ではその内容を詳細に説明してくれています。
重要なことにフォーカスするという考え方は、以前紹介したブライアン・トレーシーさんの「大切なことだけをやりなさい」と似ています。興味のある方は読み比べてみてください。
- 作者: ブライアン・トレーシー,本田直之,片山奈緒美
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2016/07/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本の著者たちもEメールには悩まされたらしく、Eメールに対する対策がかなりページにわたって割かれています。
ここで教えてもらったのが、メールのフォルダ振り分け機能の活用でした。これは良かったので、不要なスパムメールの対策として活用することを決心しました。
この本の前半は時間管理についてですが、後半では、いかにライフを充実させるかの施策が書かれています。特に体力回復の件については、かなり参考になりました。ただし、現時点での科学で明らかになったことなので、未来では変更される可能性があることに留意しておく必要があるなとも感じました。
では、5つの選択とは何なのかを書いて終わりにします。
①重要軸で行動し、緊急軸に流されない。
②平凡に満足せず、卓越を目指す。
③小さな石(事柄)に飛びつかず、大きな石をスケジュールする。
④テクノロジーに使われることなく、テクノロジーを支配する。
⑤燃え尽きることなく、燃え上がる。
この本を読んで気づいたことは、無駄なことを結構やっているかもしれないという事実でした。例えば、自分には無関係なのにもかかわらず、人事異動発表があれば、仕事そっちのけで見に行ったりしていました。こうした無駄な行為をやめることの重要性を教えてもらったので、早速やめることを実践していきます。
著者のコリー・コーゴンさん、アダム・メリルさん、リーナ・リンネさん、翻訳担当のフランクリン・コヴィー・ジャパンの皆様、キングベアー出版の皆様、タイムマネジメントを教えてくれる貴重な本を出版していただきありがとうございました。