『幸せはあなたの心が決める』を読んで
ノートルダム清心女子大学の渡辺和子さんが書いた本です。渡辺さんが書いた本に関しては、このブログでも2回紹介しています。
何と言っても、渡辺さんが書籍を書くときに、使う言葉の美しさを感じます。
その一方で、書いたことに関して、何か強い覚悟を感じます。
先日、本田健のDearKenというポッドキャストを聞いて知ったことですが、本田さんが講演家として活動する決意を固めたのは、中学時代に渡辺和子さんの講演を聞いたことがきっかけだったそうです。
この本は、ズバリ、今、幸せを感じられない方に読んでほしいと思います。
まず、以前、渡辺さんが書いた本については以下のようにこのブログでも取り上げています。興味がある方は読んでみてください。渡辺さんの心の美しさが伝わってくると思います。
さて、この本の内容に移りましょう。この本は、渡辺さん著作の次の本から、集めた言葉の総集編のような作りになっています。
- ノートルダム清心女子大学Bulletin
- 美しい人に
- 信じる「愛」を持っていますか
- 心に愛がなければ
- 愛をつかむ
- 愛をこめて生きる
- 愛することは許されること
- 目に見えないけれど大切なもの
- 幸せのありか
これらの本の中から珠玉の言葉を載せてくれています。私が印象に残った言葉、次の通りです。
①人を許せば自分も救われる
②真の愛にはきびしさがある
③聞きたくない意見にたいせつなヒントがある
言葉として印象に残ったは、これらですが、特に印象に残ったエピソードは以下の2つです。
一つ目は、冒頭に紹介される誰かに抱っこしてもらうという宿題を出された小学校1年生の女の子が、語ってくれた話です。自分が6人もの大人に抱っこしてもらった。けれど抱っこされなかった子供もいた。学校の先生は抱っこされなかった子供に対して、何をしてあげたのか?
2つ目は、英国のエリザベス女王がマザー・テレサの仕事ぶりを見て、「100万ポンドを頂けるとしても、私にはできない」とつぶやいた。それに対して、マザー・テレサが「私にもできない」と答えたエピソードに関しての渡辺さんの解釈が、非常に学びとなりました。
これらのエピソードを読むたびに思うのは、渡辺さんが幸せに生きていること、そして、その生き方は、これらの本を読んで、心がけを変えていくだけで、私にも実践できるということでした。
機器が便利になり、ちょっとうまくいかないと、すぐにカリカリしてしまう人が増えているような気がします。そうした人たちに、もっと心のゆとりを持ちなさいと語ってくれています。
これらの言葉を見返していきたいと思います。
この本は神を信頼して生きる著者が書いた本です。それが随所に現れていて、心が洗われる気持ちになりました。何か足りないと思ったりした時に読むといいと思います。著者の心の美しさが表れているいい本だと思います。
イラストも非常に美しかった。本にあっていると思います。
こうした一流の方から学べるのも、本だからこそですね。ありがたいことです。
著者の渡辺和子さん、装丁担当の石間淳さん、イラスト担当の山口みれいさん、制作協力の株式会社PHPエディターズ・グループの皆様、株式会社PHP研究所の皆様、著者の心の美しさを伝えてくれる本を出版していただきありがとうございました。