『究極の鍛錬』を読んで
紀伊國屋書店横浜店で見た時に、しばし考え込んでしまった。究極の鍛錬とは何だろうかと。帯が衝撃的で、「才能なんて、本当はいらない!?」とあります。
これは何だろうか、気になって仕方がなくなったので、この本を持ってレジに駆け込むことに。
果たして、究極の鍛錬とは何なのか?
この本はズバリ、自分の希望を実現したい人に読んでほしいと思います。
段違いの成果を出せる人は、一体何をしてきたから、今の状態に到達できたのだろうか?そういう疑問から、この本の語りはスタートします。
もちろん、成果を挙げれていない人が、今まで何もしてこなかったわけではありません。ちゃんとやってきているはずですが、段違いの成果を出せる人との差異は歴然としています。
この違いは、どうしてなのか?
著者は、まず才能に、その答えを見出そうとしますが、研究結果を調べる限り、それは該当しないことを知り愕然とします。
では、何が差異を生じさせているのか?
それは、究極の鍛錬と著者が呼ぶ、練習にあった。
著者が、この究極の鍛錬をどの程度実践しているかで、成果が異なることを見ていく。その豊富な例に圧倒されます。
まず、やりたいことを決めて、それに向かってひたすら究極の鍛錬を行うことの重要性を語っています。
その究極の鍛錬は、きちんと組み上げられたものであり、面白くないものであり、ひたすら長時間を行うなど、特徴が挙げられています。
とにかく、きついので1日数時間が限界だとか。
この究極の鍛錬は1日で成果が出るもではなく、長期間実施する必要があります。
時間がかかるのですが、実践して20年後、圧倒的な成果が得られるようになる事例をこれでもかと紹介してくれています。
この事例が理解をよくしてくれます。
この中では、トップアスリート、音楽家、経営者などの例が出てきますが、いずれも少年少女時代はパッとしないとのこと。
幼い頃に、希望を実現したいと思うない的な動機に目覚めたことがきっかけで、大きく成長していく過程を綴った部分については、深く印象に残りました。
この鍛錬により、身体が大きく変わり、脳内に持つデータベースが確固たるものになり、一流のレベルに到達するという話にはびっくりしました。
なるほど、コンピュータもそう簡単に勝てないのも納得ですね。
この本を読んで、今の自分の希望がプログラマとして生計を立てていくことなので、それに役立つことを実践していこうと思いました。そのために、この本の中で語られている鍛錬を考えて、プログラミングスキルを向上させるために努力していきます。
鍛錬は、高齢になってもある程度鍛えていけるという話なので、頑張りたいと思います。
著者のジェフ・コルヴァンさん、翻訳者の米田隆さん、装丁担当の川上成夫さん、編集協力の趙遥舎の皆様、本文組版のonsightの皆様、印刷担当の共同印刷株式会社の皆様、製本担当の株式会社若林製本工場の皆様、株式会社サンマーク出版の皆様、自分の希望に勇気をあたえてくれる本を出版していただき、ありがとうございました。