『電車のハシに座る人は成功できない』を読んで
以前から、この本を探していました。確か、最初に見かけたのは、Amazonのホームページだったと思います。臼井由紀さんの本の紹介に似た記述があったので、臼井さんの本かなと思っていましたが、探していた本はこの本でした。
有隣堂書店本厚木店で思わず手に取り購入しました。
この本は次の3名の方に読んでほしいと思います。
①今まで何をやっても成功できなかった方
②お金持ちになりたい方
③人からいい印象を持たれたい方
この本を手にとってびっくりしました。
著者は、もともとお金持ちになりたいという気持ちがあったようで、成功者に関して調査を実施した文献を徹底的に読み込んでいました。
そこから得た驚きの調査結果を、この本で紹介してくれています。
その内容の詳細は手にとって読んでみてもらうとして、あまりにも意外な結果なので、本当にびっくりしました。
例えば、本のカバーに書いてある次の話。
会議で「ですよね。私もそう思っていました」と周りに流される人と、「でも、私はこう考えるのですが」と意見をしっかり持っている人、誰よりも出世するのは、どっち?。
この問いの衝撃的な答えが、P.128で明らかにされていますが、その理由に驚かされます。ヒントは、上司の機嫌を損ねないことです。
これは本当に衝撃的で、いかに私が損をしてきているのかを痛感しました。
数々の調査結果の中で、特に印象に残ったのは、以下の事柄です。
①電車のハシに座る人は、成功できない
②リーダーシップは、見た目が9割
③ファストフードで失うのは、健康だけではない
④夏の半袖シャツで、威厳が変わる
⑤自信は「演じる」だけで、後から付いてくる
⑥「ねえ、助けて」が、成功する人の口グセ
⑦イエスマンが最後に生き残る
これら中でも特に気になったことに触れると。
③ファストフードで失うのは、健康だけではない。
ファストフードを良しとするか、否かが、将来を左右すると、この本は語ります。
調査結果を素直に受け取っていいのかは、微妙な感じがします。しかし、この本で著者が言いたい、「自尊心の高いひとは、自分を大切にする」という主張は正しいと思います。それが大きな自信につながり、さらにチャレンジしていき成功を勝ち取るという流れにつながるのですね。
私は、今まで、食事に関して無神経すぎだと感じたので、見直していきます。少なくとも、美味しいと感じる料理を食べるように心がけます。
④夏の半袖シャツで、威厳が変わる。
見た目のイメージの取られ方によって、他人に小馬鹿にされることがあるそうです。今の時代では、クールビズもあり、くだけた服装をしてもいいということになってきています。
しかし、著者はそれでは気づかないうちに人に小馬鹿にされるという調査結果を明らかにしてくれています。
夏のシャツをどうしようかと思っていましたが、これで決まりました。
これら2つは、非常に印象に残りました。
この本で紹介してくれているのは、やはり他人からの評価、特に上司からの評価を上げていくためには、何をしていけばいいのかです。これらが明確に書かれていて、しかもすぐに実践できることばかりなので、非常に参考になりました。
なぜか、損をしていると感じている人にオススメの本です。
著者の内藤諠人さん、大和書房編集部の高橋千春さん、装幀担当の鈴木徹さん、本文印刷担当の信毎書籍印刷の皆様、カバー印刷担当の歩プロセスの皆様、製本担当の小泉製本の皆様、大和書房の皆様、生き方の参考になる本を出版していただき、ありがとうございました。