『初めてのGTD ストレスフリーの整理術』を読んで
近藤麻理恵さんの「人生がときめく片付けの魔法」を読んで以来、ここ数年、片付け関連の本があれば、手にとって見るようにしています。
その時のポイントは、なるべく中身を読まないようにして、表紙だけ見て購入していることです。そうする場合、ハズレも出てくるのですが、想像していなかった中身を読む体験もできて、よかったと思うことがあるので、こうしています。
今回、手にとった本は、整理術というよりも、仕事の処理の生産性をいかにあげつつ、ストレスを軽減することを説いた本です。
この本は、ズバリ、今、仕事がきつくて耐えられない人に読んでほしいと思います。
まず、この本の以前の版では、GTDに役立つソフトウェアの紹介があったそうですが、今回はそれが削除されています。理由はすぐに古い情報になってしまうからだそうです。
さて、GTDとは何か?それは、ある時点で何をすべきかについて最善の選択をし、現時点で行っていないことに対して思い悩んだりストレスを感じたりしないようにする手法とのこと。
GTDの一連のフローは、いかのようになります。
①気になるすべてのことを書き出して、「把握する」。
②それぞれが何を意味するのか、どのように対応すべきかを「見極める」。
③②のステップによって明らかになった内容を「整理する」。
④行動の選択肢を「更新する」。
⑤何をするべきかを「選択する」。
⑤のフローまで完了したのち、実際に決めた行動をすることになります。
その際に、ポイントになるのが、2分以内で片付くことは溜めないですぐ処理するということだそうです。
①から⑤を見る限り、GTDは非常にシンプルなフローだと思われそうですが、著者によると、GTDを習慣化できていない人に、こうしたフローを実践できている人はまずいないそうです。
一例を挙げると、①に関して、これを簡単だと思った方は認識が甘いです。ほとんどの人は①でつまづくとのこと。なぜなら、頭の中から、すべてのことをリストアップすることが非常に困難だからです。
では、これら①から⑤のフローを身につけるためには、どうしたらいいか?がこの本では細かく説明されています。
この本では、それ以外にも、GTDを実践するにあたって、うまくいくようにするために行うべきことなど(レビューなど)も解説されています。これから、絶え間ないフィードバックが必要であることがわかりました。
また、後半では人生の作り方についてもまとめられていて、人生で何をするべきかを考えた時に、非常に参考になりました。
このブログで紹介した内容は、この本の前半のほんの一部だけですが、それでも、行動パターンを見直すのにかなり有意義だと思います。
なお、読んでいない方は、これだけ見ても、何でそういうことをこの本が語るのか?根本的な部分が理解できないので、納得できないと思います。
気になる方は、ぜひ一読されることをお勧めします。
この本については、まだ理解した気持ちになれないので、あと2回ほど読み込もうと思います。それで、少しは理解できるのではないかと考えています。
著者のデビット・アレンさん、監訳者の田口元さん、ブックデザイン担当のヤマシタツトムさん、DTPオペレーション担当の横川浩之さん、印刷担当の株式会社の堀内印刷所の皆様、製本担当の株式会社 村上製本所の皆様、最後に、株式会社 二見書房の皆様、行動を見直す非常に参考になる本を出版していただき、ありがとうございました。