『臆病な僕でも勇者になれた七つの教え』を読んで
まず、この小説を書いた著者に謝らなければなるまい。著者に出会ったのは、4月に開催された某ベストセラー作家のセミナーのときだった。
セミナーの休み時間のわずかな時間で挨拶をしただけなので、おそらく、著者はまったく覚えていないと思います。
そのときに、この本を電子書籍(Kindle本)で、早速購入したことを告げた。「ありがとう」と言って、著者がにっこり微笑んでくれたのが、印象に残った。セミナー後、すぐに読もうとおもっていたが、なかなか読み終わることができなくて申し訳ありません。
さて、この本を読んでほしいのは、今、行き詰まりを感じている方です。
では、この本の内容の前半に触れましょう。
米国軍人のダディと日本人の妻、花梨に一人の男の子が生まれたことから、物語は、始まります。その男の子の名前はキラといいます。
キラは、普通の男の子と違う点がありました。それは、髪の毛の色が青色だったこと。これがもとでダディと花梨は離婚。花梨とキラは、この現実の中で生きて行こうとしていました。
そんな時に、キラは、失われたアークの話を聞いてしまいます。そこから、キラと友達のリク、愛犬のとんびとのアークを求めての旅路が始まります。
アークにたどり着くための七つの試練を通して、キラとリクは、成長していきます。その様子を見ているのが、心地よく、一気に読み終えました。
この本の中で出てくる七つの試練は、普段私たちが経験していることばかりなので、自分の場合に置き換えることができ、いろいろと学べると思います。
特に印象に残ったことは、「自分の思考が現実を作る」というくだりでした。悪いことを考えているばかりだと、現実は悪く作られてしまうというのは、確かにそのとおりだなと実感しました。良い思考を選び取っていくことを実践します。
キラとリクの七つの試練を終えた後に明かされたダディの物語に感動、思わず目頭があつくなってしまいました。
読んでよかったと思いました。著者には、脚本家という立場の活躍だけでなく、作家としての活動も期待しています。よろしくです。
著者の旺季志ずかさん、ブックデザイン担当の鈴木大輔さん、校閲担当の鷗来堂の皆様、編集担当の黒川誠一さん、株式会社サンマーク出版の皆様、自分の人生を変えるヒントに満ちた本を出版していただきありがとうございました。