COCOAアプリの不具合が教える不都合な現実
コロナウィルスの感染者への濃厚接触者への通知を行うアプリCOCOAに不具合があった。
私は不具合に関して、以下のツィートで知った。
まず、早稲田大学の野口悠紀雄先生から、運用上の問題をツィートで知った。
6月19日から利用可能になった日本版接触確認アプリ「#COCOA」には、いくつかの深刻な問題があることが明らかになりました。システムの不具合は修復されたのですが、COCOAの運営に不可欠な感染者情報の収集システムHER-SYSが完全に機能していません。https://t.co/WvpsqS9vBe
— 野口悠紀雄 (@yukionoguchi10) 2020年8月30日
つまり、感染者の登録が大幅に遅延していること。
そして次原悦子さんから、感染者と接触があってもCOCOAの通知が来ないとツィートで知った。
拡散希望。接触確認アプリcocoa。今はこれを絶対に鵜呑みにしないで!責任追及は後にして、陽性登録したのに、過去14日間どころか、私が濃厚接触者にしてしまった家族にさえ、誰にも通知は来ていません。Bluetoothも確認済。cocoa見て安心している人がいるならばそれはとても危険!#コロナ陽性 pic.twitter.com/pwFL3Oi24s
— 次原 悦子 (@tsugihara) 2021年1月8日
この辺から大騒ぎになった。
今回の原因は、グーグルのAPI変更や追加に対して、COCOAアプリの開発が追随できていなかったこと。
この事件から教えてくれる不都合な現実は、
ソフトウェアは継続的に改修しないと、すぐにゴミになるということ。
お役所仕事をしている人には信じ難い現実かもしれないが、そういうこと。
私もソフトウェアのバージョンアップを行うことがあるが、
API変更というのはよくあり、APIを使うプログラムを改修しないと動かないことがよくある。
業者に発注して、納品をしてもらえば数年使えるという時代ではなくなったのだ。
もちろん、この現実は今のプログラマーにとっては当たり前なのだが。
官庁の方々は、この事件でその現実に気付いたと思う。
今後の対応に期待したい。