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nishiikatsumi’s diary

Long Live Reading Books and Programming

『プロの知的生産術 BCG前日本代表が教える情報活用の秘訣』を読んで

 早稲田大学ビジセススクールの教授の内田さんの本です。最初にPHP研究所の吉村さんから、この本を作ることを依頼された時には、今更私が書いても…だったそうです。

 自分の過去の経験を見た上で、インプットではなくアウトプットに焦点を当てたほうがいいというのが著者の主張で、この本にそれが盛り込まれています。

  この本はつぎの3名の方に読んでほしいと思います。

  • 情報に振り回されている人
  • どうやって情報収集をしたらいいか?悩んでいる人
  • 素晴らしいアイデアを出せないと思っている人

 著者がこの本で対象としているのは、以下のような人たちです。

 ⚪︎情報整理ができていてもアウトプットがうまくいっていない人

 ⚪︎最初の情報収集もうまくできていない、何もできていない人

 

 この本では、まずアウトプットを明確にイメージして、これをもとに情報収集を考え、その後、実際の情報集や整理を検討していくことの重要性を説明しています。つまりに、情報収集に力をかけるのではなく、少ない情報で最大限の成果を出すことを目標にしています。

 なぜなら、今の時代に情報収集力で、個人の差別化を図ることが極めて難しくなっているとこの本は語ります。よってインプットに時間をかけるのではなく、アウトプットに力点を置くことにするべきであることを説明しています。まず目的を明確にすることが重要だと。

 情報収集の本来の目的は、スパークさせること(素晴らしいアイデアを生むこと)だと。その上で網羅的な調査を行わずに、以下に最短コースでスパークさせるかを説明してくれています。現場を見ることの重要性と相手の立場とは異なる立場の視点を持つことの重要性を語っています。

 そして、自分自身がプロフェッショナルとして生きるためには、どんな役割を担うべきか?検討することを求めています。

 そこで出てくるのが、作業と仕事の違いです。ビジネスパーソンとして求められるのは、仕事の成果だ。仕事と作業の違いについては、この本を参照してください。

 頭の中に20項目のファイルボックスを作成して、浮かんだアイデアを興味あるテーマごと分類しておくというのは、聞いたことがないアイデアだったので驚きました。それで忘れてしまうアイデアなら、重要でないアイデアだというこの本の主張にも納得です。

 後半は、著者が本、雑誌…他を通して、どのように情報収集しているかが説明されます。このやり方が多くの人に合っているかといわれるとわかりません。

 ただ、本は興味があるところを読むなど、参考になる意見があり、読んでよかったと思っています。

 

 この本が出たのは、2011年なので、登場するガジェット等に関しては古さを否めないのですが、それでも、内田さんがどういう視点で、ガジェットを買い揃えていたのかのを知ることができて非常に興味深かったです。この本でも、仮説思考のコンセプトが随所に出てきて、おもしろかったです。

 こういったコンサルタントを経験された方の本は、今後も読んでいこうと思っています。