nishiikatsumi’s diary

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『Emacs実践入門』を読んで

 リチャード・ストールマン氏によって開発が始められたEmacsというエディタに関しての本です。エディタとは、コンピュータソフトウェアで、文字入力を行うことでテキストファイル等を作成することができます。ワープロとの違いは、ワープロは文字にフォントなどの設定をつけることができますが、エディタはそうした設定をしないようにしています。文字だけが入力されたファイルを作成することができます。

 その操作だけなので、エディタはワープロに比べて、動作が軽いのです。

Emacs実践入門 ?思考を直感的にコード化し、開発を加速する (WEB+DB PRESS plus)

Emacs実践入門 ?思考を直感的にコード化し、開発を加速する (WEB+DB PRESS plus)

 

 この本はつぎの3名の方に読んでほしいと思っています。

  • Emacsの使い方がよくわからない人
  • エディタを使ってみたい人
  • ソフトウェア開発を知りたい人

  この本は、Emacsの導入と活用方法を説明した本です。最近はエディタといえば、Sublimeだったり、Atomだっかりするのかもしれませんが…Emacsも負けてはいません。

 

 この本の構成は以下のようになっています。Emacsの操作(1章から3章)、設定(4章から5章)、拡張(6章から7章)です。

 操作の部と設定を読むことで、Emacsのインストールおよび基本的な操作を学ぶことができます。コントロールキーを押して、続くキーを押してなんて操作をここで学びます。

 これらの部をよむだけで操作ができるようになるのですが、本当に使い込みたいのなら、拡張の部を読む必要があります。

 著者も勧めていますが、Auto-CompleteモードのElispファイルの導入は必須と考えます。使ってみて非常に便利だからです。

 その一方で、取り上げられているAnythingをインストールのは、時代遅れかも。Anythingを基にしたhelmというプロジェクトが立ち上がっていて、そちらを導入することを検討したほうがいいと思いました。この本の出版当初は、そういった状況ではなかったので、この本に載っていないのは仕方がないのですが。

 

 拡張を使いこなすことで、様々なプログラミング言語の開発で、開発を効率化していくことができます。

 まず、この本を読んで基本的に使用されている、拡張機能を知りましょう。その上で使ってみて自分に合う拡張機能Emacsに設定していくといいと思います。

 

 出版当初に購入し、読んだ後、積読状態になっていた本です。ひさびさにとりだして読みましたが、時代の流れには逆らえず、若干古くなってきています。1、2年後に改訂版の出版がされればいいなと思っています。