『フランス人は年をとるほど美しい』を読んで
著者のドラ・トーザンさんについては、全く知らない人だった。その方が何と、あのNHKのフランス語会話の講師をしていたことがある方だとは。
もともと、この本は、アマゾンのバイヤーとして有名だった土井英司さんのメールマガジン 「ビジネスブックマラソン」で知りました。
タイトルで惹かれて、買おう買おうと思っていたのですが、ようやく購入して読むことができました。
この本は、特に人生で悩んでいる女性の方に読んでほしいと思います。ビジネスマンが読んで効果はあります。
この本では、生粋のパリジャンヌであるドラさんの一言から始まります。
それは、「フランス人は年をとるほど美しい」です。
ドラさんによると、これは本当のことだと。女性も年を重ねるごとに美しくなるとのこと。それが、なぜなのか?を語ってくれています。
その一方で、日本人は年齢に縛られすぎていると語ります。
日本では、年齢で判断することが多く、若い人はもっと大人びて見られようとしたりするなど、ドラさんが言うのは、確かに当たっているように思います。
そんな日本人と比較して、ドラさんがフランス人としていいなと思っている内容を引き続き語ってくれています。
その中で、印象に残ったのは、以下の3項目です。
① 自分は自分、他人は他人。だから人と比べない。
②やりたいことをやる。好きなことは遠慮しない。
③何気ないジョークを時折、混ぜた会話をする。
①自分は自分、他人は他人。だから人と比べない。
見栄で、行動を決めていくのは非常に損をしているとドラさんは語ります。他人は他人なので、羨ましく思わずに、自分にフォーカスする重要性を語ってくれています。
これは、その通りだなと思いました。他人がこうだからというので、行動を決めないようにしていきたいものです。
②やりたいことをやる、好きなことは遠慮しない。
この本の中で、ドラさんがNHKフランス語会話の講師になるかどうか、悩んだことが明かされています。提示されたのは1年間の契約だったので、受けるかどうか?真剣に考えたそうです。
そして、受けることを決めた過程が描かれていて、この部分は印象に残りました。
ドラさんはやりたいことに関して、貪欲。自分はわがままとドラさんは語りますが、そうすることで、ストレスをうまく処理して行っているのだなと感じました。
③何気ないジョークを時折、混ぜた会話をする。
ジョークをうまく用いて、会話を楽しむフランス人たちの様子を説明してくれています。日本人の場合、どうしても真に受けるケースが多くて困るとのこと。
こうしたジョークをうまく活用することで、無機質になりやすい会話を変えていくべきだと語ります。
これに関しては、私は真に受ける口なので、うまくやっていくには練習が必要だなと感じています。
これ以外にも、料理や服、香水へのこだわりが紹介されていて、女性にとっては非常に参考になると思います。
なかなか、ドラさんのようにシンプルに生きることが難しいのですが、シンプルさを目指して、いきたいものですね。
著者のドラ・トーザンさん、表紙デザイン担当のME&MIRACOさん、表紙イラスト担当の大橋美由紀さん、制作担当の歩プロセスの皆様、株式会社 大和書房の皆様、生き方を教えてくれる素敵な本を出版していただき、ありがとうございました。