nishiikatsumi’s diary

Long Live Reading Books

『「週4時間」だけ働く。』を読んで

 久々に感想を書き込みたいと思ったので、投稿します。

 今回紹介するのは、週4時間しか働かないと豪語しているティモシー・フェリスさんが書いた本です。

 おもしそうな本だったので、ぜひKindle本で購入したかったが、残念ながら紙の本しかなかった。めげずに購入して読んでみた。

「週4時間」だけ働く。

「週4時間」だけ働く。

 

  この本はとにかく、長いのです。全部で数百ページあります。

 とにかく、読み通すのに尋常でない努力を必要とします。ですが、読んでみて学びは大きかったように思います。

 この本の中身は、次のような内容で構成されています。

 ①定義(Definition)

 ②捨てる(Elimination)

 ③自動化(Automation)

 ④解放(Liberation)

 この4項目からなっています。

 簡単に説明すると、定義では自分がどんなライフスタイルにしたいのか?どうしてそのライフスタイルを目指すのか?を追求して、自分の気持ちを視覚化していく過程です。

 次に捨てるとは、①の定義で明確になったスタイルに対して、邪魔なもの、不要なものを手放していくことです。

 続いて自動化は、残された項目を自動化あるいは他人に委任できないかを考えて、他人に委ねていくことです。

 解放は、前述した3つの項目がうまく行った時に生じる問題についての対応策をまとめています。自由を得るつもりが、自由になれなかった時、自分の存在に疑問を感じた時などに対しての回答が記されています。

 

 著者の経験を紹介するとともに、体験者のケーススタディも豊富に掲載されていて、著者一人が特別に実現できたわけではなく、自分の中にある制限的な観念をいかに打ちくだくかが重要であることを教えてくれています。

 ただし、非常に残念なことに、この翻訳本、原著は2009年に出版されたもの。実は、さらに2011年に改訂されています。そしてお役立ち情報も英語圏のものでかつ古いので、無条件に信じるのはかなり危険だと思います。

 ただし、この本を読んで非常に良かったと思うのは、私自身収入を多く望んでいても、目指すライフスタイル、達成したい願望は何かということが明確にできていなかったことがわかったことでした。これは非常にありがたかった。

 

 そして、気づいたのは、今の収入でも十分やっていけていること。今のライフを充実させるために、何が必要なのか?もっと真剣に考える必要があることを教えてくれた。

 そこで、捨てるということを行うべきだという著者の主張に唸らされました。その通りですね。今までは断捨離にばかりフォーカスしていたので、こうした視点にも着目しながら、ライフスタイルの向上を図っていきたいと強く感じました。

 

 著者のティモシー・フェリスさん、翻訳者の田中じゅんさん、装丁&本文デザインの加藤茂樹さん、翻訳構成の阿蘇品友里さん、翻訳協力のオフィス宮崎の平野郁子さん、吉田恵里子さん、印刷担当の太陽印刷工業株式会社の皆様、製本担当の東京美術紙工協業組合の皆様、株式会社青志社の皆様、人生をより良い方向に導いてくれる本を出版していただきありがとうございました。