『落ち込んだ時に勇気が出る49の言葉』を読んで
作家の本田健さんが書いた最新刊です。この方は今年もたくさんの本を出版されていますね。今後も大量の本を出版していく作家として活躍していくことになると思っています。
今回の本は文庫本です。文庫本とはいえ、中身が薄いわけではなく一言一言が金言といっていい内容だと思います。
言われてみたら、当たり前だと思う内容もあるでしょう。その当たり前だと思う感覚から、さらに深堀できるか?というところが精神性を高めるための鍵になるように思いました。
この本は、ズバリ落ち込んでいる人に読んでほしいと思います。
この本を読んだ時、そういえば似た本があったなと思い出したのが、本田健さんの「きっとよくなる」という本だった。内容や意図するところは異なるが、人を励ましていくという内容に関しては似たことを語っていると思います。
さて、この本の内容に移りましょう。
この本ではタイトル通り、落ち込んだ時に勇気が出る49の言葉を集めています。
それが、どんなものなのか?印象に残ったものをあげると、以下の通りです。
①疲れた時は休む。
②嫌いなことはすぐやめよう。
③失敗しても全てを失うわけではない。
④ほとんどの問題は、とらえ方ひとつで変わる。
⑤チャンスは忘れた頃にやってくる。
⑥「そのうち、意味がわかる」と考える。
⑦感謝できることを探す。
内容は深く触れませんが、いい視点で考え抜かれているなと思います。
他にもいい言葉があり、今後、年をとっていくにつれて感動する項目が変わっていくように思えます。
話の内容としては、本田さんが今まで得てきた経験を語るものと、本田さんが誰から教えてもらった体験談をベースとして項目がまとめられています。
上に並べてみた言葉を見て、何を言っているかわからない、もっと知りたいという方は書店へGOです。
以前、投稿したブログで書きましたが、本田さんの言葉は温かく、優しいので、主張している内容をうまく把握できずに済ませてしまうかもしれません。さっと読んで終わりしてしまうなどです。
何度も言いますが、本田さんが深いところで意図するものは何なのか?をよく考えながら読んでほしいと思います。
本田さんが言われていることとは別に項目を提案するとすれば、「何を期待していたのか?落ち込んでいる内容、がっくりした内容をリストアップして、それが本当に必須かどうか?考える」ということです。
たいていの場合、案外、実現しなくてよかったことで悩んでいることが多いと思います。後から考えれば、それに納得できると思います。
どうして実現したい場合は、落ち込んでいる暇を許さず、再チャレンジしているはずだからです。
最後に、この本は読みやすく、どの項目から読んで、自然に読めるので、本はちょっとという方に対しても優しい作りになっています。
本が苦手な方にもオススメです。
著者の本田健さん、本表紙デザイン+紋章担当の上田晃郷さん、組版担当の有限会社エバリ・シンクの皆様、印刷・製本担当の共同印刷株式会社の皆様、株式会社PHP研究所の皆様、温かい気分に浸れる本を出版していただきありがとうございました。