nishiikatsumi’s diary

Long Live Reading Books

『フォーカル・ポイント』を読んで

 世界的に有名なコンサルタント、ブライアン・トレーシーさんの著書です。ブライアン・トレーシーさんを知ったのは、コンサルタント神田昌典さんの本で紹介されていたのを読んだのがきっかけだったと思います。

 この本は紀伊國屋横浜店で見かけて、帯を見たら本田直之さんが書いていたので、気になって購入しました。購入した感想は良かったです。非常にいいので、しばらく本棚に置いておくことになりそうです。 

フォーカル・ポイント

フォーカル・ポイント

 

 

  この本は次の3名の方に読んでほしいと思います。

  • 残業に苦しんでいる方
  • 新任のマネージャー
  • これから就職活動を行う大学生の方

 この本は、カバーにも書いてありますが、労働時間を半分にして、生産性と収入を倍にする思考術を開設した本です。どうしたら、そんなことが可能になるのか?という疑問を持たれる方が多いと思います。

 一番簡単に説明すると、網羅思考を止めるということです。何から何まで、すべてを完全にしようと考えるのは、愚かであるということ。

 仕事をしていく際に、考えることは網羅思考を止める、つまり全部自分で片付けないといけないと考える思考パターンから抜け出ることが鉄則であると、この本は語ります。

 

 考えてみれば、明らかですが、あなたが行うべき仕事で何が本質的に重要かつ早急に処理しなければならないのか、今は処理しなくてもいいがやらなければならない仕事は何なのか?を真剣に考えることを、この本は要求しています。

 このプロセスを通して、自分が処理するか?人に任せるか?あるいはやらないという選択を取るのかが決まり、自分が絶対に担当しなければならない仕事のみが残るというわけです。

 新人のうちは、この考え方が馴染めないと思いますが、徐々にわかってくると思います。そして、自分の仕事ではないと感じた仕事に関しては、「ノー」と言うことも重要だと、この本は語ります。

 

 この本では、各章ごとにわかりやすいエピソードが記載されていて、楽しく学ぶことができます。これらのエピソードを読みながら、自分もこうだったからこうしていきたいと強く決意できると思います。

 

 がむしゃらに仕事をするのではなく、本当に自分が実施するべき仕事の吟味と、どうやって解決するべきかの検討を常に行ってから、仕事を行うべきだと説明しています。そして、その際には紙に書き出してから検討することを要求しています。

 この本は、本人の器が変われば、様々な事が学べるように思えます。今、自分が学んだのは仕事の選択と集中の概念ですが、プライベートの生活を充実させるために、何をやっていけばいいのかの説明もあり、今後はこの部分を理解していくことになると思っています。

 仕事の取り組み方がイマイチだと思っていたので、このタイミングでこの本に出会えたのは非常に嬉しく思いました。

 

 著者のブライアン・トレーシーさん、翻訳家の片山奈緒美さん、監訳者の本田直之さん、ブックデザイナーの渡邊民人さん、堀内美保さん、株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンの皆様、仕事の取り組み方に関する貴重なアドバイスの本を出版していただきありがとうございました。