nishiikatsumi’s diary

Long Live Reading Books

『グローバルエリートの仕事作法』を読んで

 テレビ東京ワールドビジネスサテライトで解説者として人気のA.T. カーニー日本法人会長の梅澤高明さんの本です。

 A.T.カーニーと言うコンサルティング会社があることを実は、この本で初めて知りました。以前紹介した、A.T.カーニーの岸田さんの本よりも前に購入した本です。

グローバルエリートの仕事作法

グローバルエリートの仕事作法

 

 この本は、今後就職活動をしていく予定の学生さんに読んでほしいと思います。

 

 もともと、この本は、梅沢さんが、キャリアを作っていくことに悩んでいる学生さんから質問を受けることが多くなり、それに答える形で出版することになった本です。

 この本の内容としては、どういう内容の勉強をすれば、外資系の会社に就職できるとか言った話は、どちらかといえば少なめです。

 どちらかというと、どういう心構えで仕事をしていけばいいのかを教えてくれる本です。私も学生時代にこういう本に出会っていれば、もっといい人生が送れたのではないかと思いました。

 

 本の中では、まず日本企業と外資系の会社の差異を明確に説明しています。例えば、外資系では、スピードを重視されて、プレゼン資料も最低限のものしか用意されない一方で、日本企業は時間をかけて完成度の高い資料を作るなど。

 会議のあり方についても、根回しが重要な日本企業と討議を行う内容の周知に心を配る外資系との差が紹介されています。

 その意味でいうと、今の自分が外資系では通用しないなと悟らせてくれた本でもあります。

 

 グローバル企業で必要な5つのスキル、つまり「ロジカルシンキング」、「アナリシス」、「コミュニケーション」、「リーダーシップ」、「クリエイティブシンキング」の説明が語られています。

 後で、岸田さんの本で語られていた教養の話も出てきます。日本人がグローバル企業で勤務するときに直面する課題は共通なのだなと実感させられました。

 

 後半のエリートが何のために働くかの説明も、なるほどと感じ入るものでした。エリートの意識の高さが、アウトプットを通常の人以上にさせているのだなと感じさせるいい話だったと思います。

 私は外資系に勤務しているわけではないのですが、いずれ来るグローバル化に備えて、力をつけていこうと思います。

 

 著者の梅澤高明さん、装丁を担当された竹内雄二さん、編集の村上敬さん、桂木栄一さん、制作の関結香さん、そして株式会社プレジデント社の皆様、参考になる本を出版していただきありがとうございました。