専門書にすべてのことが書いてあるわけではないが、役に立つ。
専門書を読もう、才能を育てるために、下記の記事を投稿した。
ただ、注意点がある。
それは専門書にすべての内容が書かれているわけではない。
社会人の方であれば周知の事実だが、会社で使用している知識が本になっていないということはよくある。
たとえば、私の場合、アナログCMOS電子回路の分野が専門となるが、
専門書で取り扱われているのは、数十年前のモデルで解析する手法だ。
現在はコンピューターソフトウェアを用いて、遥かに複雑なモデルで計算している。
この事実は、大学で専門を学んだり、研究するか、会社に就職しないと絶対に
わからないことだ。
だが、その一方でこれだけは言える。勉強としては複雑なモデルで計算することが
目標ではなく、原理原則を徹底的に理解することが大事ということ。
本の中では簡単なモデルを取り扱い、だいたいこの程度の値になると計算できることを
目標とすることが、読者の理解を深めるのに適切だから、こうなっている。
だから、専門書を読み解くことは決して無駄ではない。
簡単なモデルを理解できない場合、応用となる複雑なモデルの理解は不可能だ。